Medicina chinesa e acupuntura e moxabustão
漢方の暮らし 第49話 胃腸と脳梗塞、認知症
胃腸の丈夫な人でも食べすぎ飲みすぎた後や、脂っこい食事が続いたり、冷たいドリンクを摂りすぎた後で疲れて身体がおも怠るく、眠たくなったりすることありませんか?冷食、生もの、脂っこいものは胃腸の働きを悪くして、実にいろいろな疾患が出てくると考えられているのです。
胃腸の働きが悪くなると、「気血水」の製造が悪くなって「気虚の原因になり、疲れや集中力の低下などが起こります。
「気のエネルギー」が低下すると、「気血水」の運搬が悪くなり、回りまわって、気の渋滞による「気滞」や血の渋滞による「?血」、水の渋滞による「水毒」などが起こります。
暑くて食欲が衰え、そうめんやお茶漬けで済ませていませんか?
納涼会で冷たいビールを飲みすぎたり、激辛ラーメン店巡りなどをしてませんか?
その生活は、巡り巡っていろいろな不調のもとになるもしれません。
元気がなくなって集中力がなくなる、イライラして不眠が続く、身体がおも怠い、慢性の頭痛、腰痛、膝に水が溜まって痛む、口臭や体臭がきつくなるなどの症状が出ることあるので要注意です。
特に注意しなくていけないのは、「気虚」「気滞」「?血」、冷えが生活習慣病の原因になり、「脳梗塞」e「認知症」がおこりやすくなることです。

漢方の暮らし 第47話 夏は熱中症と免疫力低下に注意
夏は湿気と共に、「陽気」が盛んになり温度が最も高くなる季節です。高温多湿の時期に注意しなくてはならないのは、「熱中症」と元気の消耗です。
暑い夏は身体の熱を放出するために汗をかき、汗から水分が蒸発することによって身体を冷やそうと働きます。
しかし、暑さによる汗のかきすぎは水分や塩分も一緒に消耗して体の中のミネラルバランスを崩します。
また湿度が高いと汗の蒸発を妨げるので、身体に熱が籠ったままになってしまいます。
身体に高温になったまま、ミネラルバランスが崩れると、自律神経が乱れ、眩暈や痙攣、頭痛などが起こり、
そのまま手当が遅れると命の危険もあるのです。
「熱中症」の予防には温度と湿度を調節すること、こまめな水分補給が必要です。
漢方では「熱中症」と同時に、「気」の不足「気虚」が起こることを心配しています。
暑さによって、汗と一緒に「気」が消耗してしまうのです。
身体の熱を冷ます食材
苦瓜、胡瓜、糸瓜、冬瓜、蓮根、トマト、セロリ、西瓜、バナナ、キウイフルーツ、ハッカ、緑豆、豆腐
茶、菊花、大麦、小麦、蕎麦、蟹、蜆、昆布など
喉の乾きを止める食材
トマト、胡瓜、蓮根、西瓜、メロン、桃、レモン、蜜柑、葛など
口や喉を潤す食材
ザクロ、杏、葡萄、蜜柑、レモンなど
皮膚や身体に潤いを与える食材
豆腐、黒豆、杏、クコの実、白きくらげ、牛乳、蓮根、黒胡麻、牡蠣、鶏肉、豚肉など
それぞれの症状に合わせて利用することをお勧めします。
ちょい足し漢方には、西瓜、杏、クコの実、白木耳、黒胡麻、牡蠣などをお勧めです。

漢方の暮らし 第44話 胃腸の弱い人は!!!
食後すぐにトイレに行く人には、痩せ型で胃下垂のある方が多いです。同年齢に人と比べると食が細い、脂っこいものですぐ下痢をする、食べ終わるまでの時間がかかる、
薄味のものしか食べたくないなどの症状がある人です。
そのように胃腸に自信がない方は、あまり無理をしないので、長生きをする方が多いように感じています。
逆に胃腸に自信のある方は暴飲暴食を繰り返し、秋の初め頃に夏バテする人が多いのです。
そのまま手当を怠ると、秋に疲れや、集中力の低下、無気力などの症状が出てくる場合もあるので注意してください。
「五臓六腑」にはそれぞれ、健康に役立つ色と味があります。
甘いものは「脾」に働きます。
甘未には滋養強壮作用があり、「血」e「気」を補い、体力を増進して疲れをとる働きがあります。
また、組織に潤いを与えたり、痛みを和らげる働きもあります。
運動した後や疲れた時に無性に甘いものが欲しくなりませんか??
甘未の食べ物は、コメ・小麦・トウモロコシ・大豆・ジャガイモ・サツマイモ・南瓜・栗・人参・ゆり根
ナツメ・蜂蜜・甘草・朝鮮人参などです。
これらの食べ物は胃腸の働きを良くして元気を出す性質があります。
ただし食べ過ぎは、太りすぎや糖尿病などの心配もあるので注意してください。
甘未の食べ物の中で、ゆり根・ナツメ・甘草・朝鮮人参は漢方薬の材料、つまりちょい足し漢方としてお勧めです。

漢方の暮らし 第43話 腸は考える臓器
地球上に最初に生物が生まれたのが約40億年前。竹輪だった人間も、5億年くらい前になると二本足で歩くようになり、最後に神経系や免疫系が頭部に集まって「脳」が形成されたのです。
「腸」だった人間でも、「腸」Mas「脳」の役割を果たしていたということが証明されています。
その証拠に、人間の「腸」にはものすごく多くの神経細胞が集まっています。
人体における「セロトニン」の量は全体で10㎎ですが、そのうち約90%は腸に存在して、「脳」に運ばれるというのです。
つまり、竹輪だった頃の私たちは「腸で考えていた」Pois é.
ストレスや不安感など精神的な問題は、「腸」の受け持ちだったのです。
「腸は第二の脳」といわれるゆえんです。
「腸」が免疫力と考える力を持っているという説は多くの先生が提唱しています。
胃腸関係が丈夫な人は、きっと「ふっとぱらな人」「腹が座った人」になれるでしょう。

漢方の暮らし 第39話 胃腸の機能を改善しましょう
夏の暑さと湿気は食欲を低下させて、胃腸の働きを低下させます。いつも胃腸が大丈夫な人も、この時期に冷たいドリンクを飲みすぎたり、お茶漬けやそうめんばかり食べてひと夏を過ごしていると、秋にいろいろな不調が出るので注意してください。
特に気を付けたいのは「湿邪」の害です。
四方を海に囲まれた日本では、「湿邪」の悩みを抱えている人が多いです。
「湿邪」は一度とりつくと、長く居ずわっていろいろな不調を起こすという特徴があります。
そのために、むくみ、だるさ、痛みなどの原因になったり、寒さや暑さなど他の季節に起こる不調の原因になることが多いのです。
この季節の対策は、まず胃腸の機能を改善することです。
食べたものをしっかり消化吸収して、身体に運び、余分なものをしっかり排泄することです。
免疫力をアップさせることは消火器の機能を改善することといっても過言でありません。
暑さによる気力の低下、「湿邪」による胃腸の弱りを防いで熱中症や水毒の体質を防ぐことがこの季節の課題になります。

漢方の暮らし 第38話 腎の二つの働き
身体には、体温を一定に保つような働きが備わっています。「腎陽」e「腎陰」という、相反する二つの働きが、身体が熱くなりすぎないように、身体が冷えすぎないように、バランスを取り合っているのです。
「腎陽」は身体を温める働き、「腎陰」は冷やしたり、身体を潤したりして身体が熱くなりすぎないようにコントロールしています。
「腎陰」は冷却水や潤滑油を貯めこんだラジエーターのような働きをしています。
冬の寒い時期は「腎陽」が働いて身体を温めてくれています。
しかし、「腎陽」の働きは年と共に減少してしまうので、年をとるとだんだん冷え性になる傾向が生じます。
一方、「腎陰」は身体を冷やしたり、潤したりする働きがあります。
年齢を重ねるとともに潤いがなくなることは、肌荒れや手荒れで誰でも気づきますよね。
「腎陽」の働きも、「腎陰」の働きも、年と共にだんだん弱くなっていくのです。

漢方の暮らし 第36話 月経痛の痛みが強い人は
生理の痛みが強く、生理の前から痛みが出る方は「実証」といって気や血が詰まって血流が悪くなっているのが原因です。「?血」e「気滞」のある方は痛みが強く、月経の色は暗く、血の塊が混じって、血の塊が出ると痛みが軽くなります。
生理が終わるとすべての不調が楽になってスッキリする方が多いです。
いろいろ伺うと、普段からイライラしやすかったり肩が張ったり、頭痛や下肢の静脈瘤があったりします。
「気滞」や「?血」の痛みは不通測痛といっては血液や気が滞っているために起こるのです。
まず「気滞」e「?血」を改善すれば痛みは楽になります。
漢方では「気滞」e「?血」をカットする方法で治療します。
毎月生理痛で痛み止めを服用するだけでなく、食生活を改善して楽になる方もいらっしゃいます。
● 気の滞りを解消する
酸っぱいもの レモン・梅・ミカン・スモモ・ダイダイ・杏・サンザン・グレープフルーツなど
香味野菜や香辛料 生姜・ネギ・ニラ・葫・紫蘇・セロリ・パクチー・春菊・セリ・胡椒・唐辛子など
ちょい足し漢方にはハッカ・紫蘇・ネギ・シナモン・フェンネル・パクチー・サンザン・ウド・タンポポ
菊花・ミカンの皮などがお勧めします。
● 血の流れを良くする
?血防止 にら・茄子・小松菜・油菜・ラッキョウ・玉葱・葱・セロリ・パセリなどの野菜
造血し血行を良くする 黒木耳・黒豆・黒酢・黒砂糖・黒ゴマなど
血液をサラサラする 鯵・鰯・鯖・秋刀魚など
ちょい足し漢方には、紅花・薬母草・サンザシをおすすめします。
● 水はけを良くする
トウモロコシ・茄子・胡瓜・苦瓜・西瓜・キウイフルーツ・冬瓜・トマト・バナナ・キャベツ・ウド・竹の子
金針菜・セロリ・もやし・大根・黒豆・小豆・はと麦・大豆・緑豆・エンドウ豆・そら豆・枝豆・鯉・鮒
鱧・浅利・蛤・海苔・昆布・ワカメなど

漢方の暮らし 第35話 厄介な湿気
夏の初めころに悩まされるのは梅雨の季節の「湿気」です。中国では長夏といって夏の終わりから秋にかけての季節とされていますが、日本では梅雨の季節に相当します。
高温多湿のこの時期は、「湿気」による身体の不調が出やすくなります。
一番「湿邪」にえいきょうされやすいのは胃腸の働きです。
「湿邪」は胃腸の働きを悪くして、栄養の補給や水捌けに影響し、免疫力低下の最も大きな要因になります。
水の巡りが悪くなると、水捌けが悪くなって、身体の余分な水が溜まります。
一般に「水毒」とか「水滞」という体質が起こり、浮腫み、頭痛、眩暈、食欲不振が起こります。
人間の体は子供で70%、成人では60~65%、老人になると50~55%といわれ、約半分以上が水なのです。
水の不調は重大な問題です。
「湿邪」の特徴は重濁性、粘滞性があることです。
つまり、重くて、濁り、粘って、停滞するのです。
そのために、下半身に水が溜まる、身体がおも怠い、汚い目脂や下り物、ジュクジュクした湿疹出る、などの不調が起こります。
そしてなおかつ、一度取りつかれるとなかなか治らないのです。

漢方の暮らし 第33話 夏至の日には
第33話 夏至の日には「夏至」は、昼間が一番長くなる日です。
一日の時計でいえばと昼の12時の時刻に当たるのが夏至are.
冬至からだんだん陽に傾いてきて、春分を過ぎ、夏至になると「陽気」が最も盛んになります。
冬にじっと養分を蓄えていた木々は、春に枝を伸ばしはじめ、夏になってさらに茂って栄える季節です。
「陰」の季節にじっと蓄えていたエネルギーを、この季節に一気に発散させる「陽」の季節なのです。
しかしまだ梅雨が明けていないことが多く、太陽の光が待ち遠しいころでもあります。
ジメジメした梅雨が明けると真夏の季節です。
夏の暑さは熱中症や汗の書きすぎによって「気虚」という不調が起こりやすくなります。
この季節の対策は「脾」の働きと「心」の働きを守っていくことになります。
この季節の活動を妨げるものは暑さと湿気です。
日本は四方を海に囲まれ、夏は高温多湿の毎日が続きます。
同じ湿度でも、湿度が高い日本はハワイなどと比べると不快指数が高いでし。
梅雨の頃には、胃腸の働きが悪くなり、そのために頭痛や浮腫み、身体のおも怠さなどの不調が起こりやすくなります。
また梅雨が明けると、本格的な暑さと湿気は食欲を低下させ、夏バテに繋がり、ウイルスと戦う免疫力を低下させます。
特に最近は熱中症で亡くなる方も増えてきました。
冬場のインフルエンザ、最近ではコロナなどと並んで熱中症は現代の健康被害の一つになっています。
夏のシーズンは湿気と暑さの戦いになり、この季節の養生は胃腸と心の手当てが中心になります。
食事と生活の工夫で上手に夏を乗り越え、秋冬になると寒さと乾燥で強くなるウイルスの攻撃に備えていきましょう。

漢方の暮らし 第30話 肝は「魂を蔵す」
"Fígado"は「魂を蔵す」という機能を持ちます。"Fígado"は蔵血作用が正常なら魂は安定し、肝血不足になると魂が不安定になります。
夢を多く見たり、驚きやすくなったり、夢精、寝言、酷くなると幻覚が現れます。
ストレス、過労、慢性病、老化などによって決断力が弱くなったり、ビクビクしやすくなったりするのは"Fígado"の血液不足で起こるとされています。
"Fígado"に充分な血液が貯蔵されていれば「魂」は安定します。
あの人は「肝が座った」人だ、という言い方がありますね。
周りを見ても顔色が悪く、いかにも血虚と感じる方に「肝が座った方」はいないです。
"Fígado"は解毒や胆汁の分泌といった解剖学的な働き以外に、人の心や考え、感情などの部分に関係しています。
足がつる原因は冷えや水毒、?血、陰虚などいろいろな原因が考えられます。
一つの原因に、「肝の血虚」há.
"Fígado"の血液の貯蔵不足は特に、目、爪のほかに、筋に現れるのです。
「経絡」という電線のようなもので「肝」が筋、目、爪に関係しているからです。
疲れ目や爪がもろくなったり、筋肉がひきつったりするのは"Fígado"に充分な血液が貯蔵されていないと考えられます。
疲れ目、目の乾き、筋の引きつりや萎え、震え、痺れ、爪がもろくなる、など起こるようになったらまず「肝」に貯蔵されている血液が不足していると考えてください。
「丑の刻」の睡眠、血を補う食品を摂ることをお勧めします。

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