Cuidados médicos holísticos
小児鍼
9月29日、高橋日出子先生による「小児鍼」のテーマで講義実技をしていただきました。「小児鍼」は、皮膚への心地良い刺激で、全身の血流を良くし、身体をリラックスさせます。
リラックスすると情緒が安定し、夜もぐっすり寝るようになります。
成長ホルモンの分泌も促されます。
「小児鍼」は、現代の科学で検証されつつある皮膚上のツボや経絡を刺激し、
脳や内臓の働きを良くして、身体や心の成長発達を助けます。
O Novo Senso Comum do Corpo Episódio 11 Pensando em Constituição: "Hiperlipidemia" (Dislipidemia)」
食べすぎなどによる過剰な脂質の摂取や、運動不足などにより血液中の脂質が多くなると、余分な脂質が血管壁に取り込まれ、血管を傷つけることで「動脈硬化」が生じます。脂質異常症では自覚症状がほぼないため、大半は血液検査で発見されます。
ほとんどの人の場合、「高脂血症」が進んでもそれだけでは何の症状も起こりません。
放置すると心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの循環器疾患に繋がるため、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。症状が起き、高脂血症や動脈硬化が進んでいたと分かったときにはもう遅いというケースが大変多いのです。
脂質異常症では、食事療法や運動療法により生活習慣の改善をはかります。
禁酒、禁煙、体重のコントロールを3本柱に、食生活、ライフスタイルの改善が何より重要となります。
食事療法や運動療法を組み合わせても脂質異常症が改善しない場合、内服薬での治療が必要になってきます。
その場合、HMG-CoA還元酵素阻害薬、スタチン系薬、陰イオン交換樹脂、小腸コレステロールトランスポーター阻害薬、フィブラート系薬、EPA製剤といった薬が用いられます。
中医学では、血管壁にドロドロとした血脂がたまった結果、老廃物が滞る“痰湿(たんしつ)“と、血行不良の状態である“?血(おけつ)”が絡んでいるものと考えています。
また、脂質異常症の発症には、肥満や加齢、ストレスなどが関係しており、“肝(かん)”、“脾(ひ)”、“腎(じん)”の臓腑も深く関係しています。
肝かん 自律神経を司り、血(けつ)を貯蔵したり気血を巡らせるところで、
ストレスなどにより働きが悪くなると、血行不良の状態である?血の状態を
生み出します。
脾ひ 飲食物の消化、吸収、代謝および栄養物質の生成をするところで、
脂っこく味の濃いものを過食したり、胃腸虚弱で代謝がうまくできないと
老廃物である痰湿を生みます。
腎じん 人体を構成する基本物質である生命エネルギーの“精(せい)”を
貯蔵することで、成長、発育、老化、生殖、水分代謝を司ります。
腎の働きが悪くなると水分の排出がうまくいかず、老廃物である痰湿を
生み出します。
鍼灸治療では、その体質に対処するツボを適切に選定しアプローチしていくことで症状の軽減、緩和を目的としていきます。
ツボを刺激することで臓腑の働きを調整するとともに、血流や水分代謝の改善を促します。
脂質異常症(高脂血症)で使う代表的なツボ
足三里(あしさんり)、豊隆(ほうりゅう)、関元(かんげん)、太衝(たいしょう)など。
暮らしのアドバイス
・動物性の脂肪を減らし、魚に含まれる多価飽和脂肪酸を積極的にとりましょう
・清涼飲料水や菓子類は控えましょう
・1日15分以上の有酸素運動を行いましょう
・喫煙は控えましょう
・ ストレスを上手に発散しましょう
O Novo Senso Comum do Corpo Episódio 9 Derrame de Verão e Medicina Chinesa (Acupuntura)
脳梗塞で一命を取り留めたとしても、半身不随などの後遺症が残ります。漢方では、予防が、一番大切だと考えています。
ここでは、夏の脳梗塞が、なぜ起こるのか考えていきます
国立循環器病センターの調査(2003年度)によると、脳梗塞の発症は、意外にも夏(6~8月)が一番多いのです。
同じ脳梗塞でも、冬は、心臓に発生した血栓が脳の動脈まで流れてひっかかる、「心原性脳塞栓症」が多いのに対して、夏は、脳の動脈硬化を下地にして、血管が閉塞しておこる「脳梗塞」が多いのです。
◎ 夏の脳梗塞が多いタイプ(ハイリスク)
①高血圧の方
②高脂血症の方
③糖尿病の方
④喫煙習慣のある方
⑤メタボリックシンドロームにあてはまる方
★ 一般的な夏の脳梗塞の予防法
○水分を補給する。一日2リットル以上。
○減塩する。
予防法の問題点
確かに、上記の予防法も良いのですが、夏の飲料水の消費量は、年々アップしていますが、脳梗塞は、減っていません。
なぜなら、水を大量に飲んでも、身体の全体に行き渡るわけではありません。
また、水の大量摂取は、胃液や消化酵素を薄めて、消化能力を低下させてしまいます。
漢方の観点
漢方では、人が、水を飲むと、脾(消化器)で吸収して、さらに肺(呼吸器や皮膚)に運ばれ、これが全身に巡り、腎に戻って再利用され、その間に、適度に汗や尿として排出されるとされます。
この全体のシステムの中で、水分が、津液(身体中の大切で有用な体液)として、利用されなければ、身体が、健康的に潤っているとは言えません。
夏の脳梗塞の漢方的予防の考察
夏に汗がでる時は、気(生命エネルギー)も一緒に失う。
気の働きが落ちると身体の代謝機能が低下し、脳梗塞になりやすくなる。
そこで、漢方(鍼灸)で足りない気を補充する。
夏に水や冷たい物を摂りすぎると、脾(消化器)の働きが低下し、脳梗塞などの病気になりやすくなる。漢方(鍼灸)で脾の働きを補充する。
暑い夏は、体内の熱を血流の循環によって、体表部に運んで、熱を発散させようとするため、心(心臓)に大きな負担がかかり、心が弱ると、心房細動がおこり、心臓内に血栓ができて、脳梗塞になりやすくなります。漢方(鍼灸)で心の働きを助ける。
高脂血症や糖尿病の方は血液の粘度が高く動脈硬化がすすみやすい。
夏は熱を放散させるために、末梢血管が拡張して、脳への血液の供給が低下し、一過性の虚血状態になり、脳内に血栓ができ、動脈硬化により狭くなった血管が、脳梗塞になりやすくなります。漢方(鍼灸)で血をサラサラにする。
高血圧の方は、夏は、血管が拡張するため、一時的に血圧が下がります。
但し、冷房のかけすぎや、秋から冬にかけて、肝が高ぶり、血圧が、急上昇して、脳出血になりやすくなります。漢方(鍼灸)でイライラを鎮めましょう。
以上のような複合的な要因で、脳梗塞が、夏に多く発生すると漢方では考えています。
はじめは、動脈硬化などにより、微小循環障害が起こり、脳の毛細血管が詰まり、無症候性の多発性脳梗塞(日本人の二人に一人は、ラクナ梗塞)を起こす事が多く、40歳以上の方では、脳ドックにて、よく見つかります。
ほうっておくと、自覚がほとんどないうちに、脳の大事な部分に梗塞がおよんで、中風になり、運動麻痺や知覚麻痺、感覚麻痺などを招くようになり、痴呆症(脳血管性痴呆症)になります。
また、冷房のあたりすぎや、秋から冬にかけては、血圧も自然と上昇してくるため、脳出血のリスクがたかまります。
脳梗塞は予防が一番ですね。
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講師 小田 全宏 様
問い合わせ 池田鍼灸治療院 ?0568-23-2265
陽転思考とは―
物事を太陽のように明るく転じて見ていこうという考え方です。この世のあらゆる物事に対し、良いことも悪いこともすべて含めてありのままに受け止め、そこからさまざまな可能性を拓いていこうというものです。
〈陽転思考〉は絶望したり苦しんだりした時に、そこから逃避するのではなく、真正面からその状況を受け止めて陽の方向性に導くというものです。よく「ピンチはチャンス」といいますが、まさにピンチの時にこそ〈陽転思考〉は生きるのであり、チャンスに転じることができるのです。
苦しみを乗り越えた時、それがその人の人生に鮮かな光と深みをもたらすのです。
O Novo Senso Comum do Corpo Episódio 5 Pessoas que acreditam que anemia = pressão baixa estão erradas
眩暈や立ち眩みなどに見舞われる貧血。そんな時、「低血圧だから貧血気味なのよね・・・」なんて早合点していませんか?
貧血と低血圧の症状がよく似ています。
頭痛や息切れ、動悸・・・こんな症状を感じたら、多くの人が「貧血気味」「低血圧だから」と感じてしまうのではないでしょうか。
けれども医学的にみると、貧血と低血圧は全く異なるもの。
病気として別物ですし、したがって対処方も違います。
そのため、その症状が貧血なのか低血圧なのか、しっかりと把握する必要があるのです。
貧血は「血液中のヘモグロビン値が低い状態」をいいます。
一方、低血圧は文字どおり「血圧が低い状態」。
どちらも全身に十分に酸素が届けられなくなる状態であるのは同じなのですが、その原因となるものが違うのです。
貧血が血液の質が悪くなることが原因で起こるのに対し、低血圧は心臓が血管に血液を送り出すときに血管にかかる圧力が低いことで起こります。
つまり血液の循環が悪くなることが主な原因です。
どちらも「全身に十分に酸素が届けられなくなる」のは、同じですから、表れる症状に大きな違いはありません。
でも原因が異なるわけですから、症状を改善するための対処法が違うことに注意が必要です。
貧血の改善には、赤血球中のヘモグロビンの減少を防ぐために、鉄分の積極的な摂取を心がけましょう。
一方の低血圧は原因によって対処方はさまざまですが、有効なのは適度な運動。
ウォーキングや軽いジョギング、サイクリングなどの運動は血管の強化、自律神経の正常化につながり、全身の血液循環量を増やすことにつながります。
散ずる鍼を訪ねて
4年ぶりに、愛知県鍼灸師会主催学術講習会が開催され、参加させていただきました。南谷旺伯先生による、「散ずる鍼」の実技を中心にした講義。流れるような指の運びによる、刺入しない「散ずる鍼」はモデル患者も心地よく治療を受けられ、その場で痛みや関節可動域が改善し、
なにより南谷先生の優しいお人柄による絶大な安心感は治療効果を高めていると実感しました。
著名な臨床家でありながら、「散ずる鍼を尋ね続ける」という謙虚なその姿勢に感銘を受けました。
漢方の暮らし 第107話 生活習慣を見直して自然免疫を高めましょう
免疫細胞は、血管とリンパ液に乗って常に、身体中を巡って敵を攻撃しながらパトロールしています。免疫細胞の働きを低下させる生活習慣は、喫煙、過度な飲酒、寝不足、過労などです。
新型コロナで命を落とした人は、免疫力の衰えた高齢者や糖尿病などの生活習慣病を抱えている人も多いです。
血や水を運ぶ気のエネルギーが低下した"Vazio"の人、栄養不足で"Vazio de Sangue"になっている方、ストレスで"Estagnação"が起こっている方、気や血が渋滞して必要な栄養を臓器まで運ぶことができない「水毒」「?Sangue"の方などは免疫細胞の働きが悪くなります。
これを一つ食べれば免疫を強くする!!
という食品はありません。
春夏秋冬、それぞれの季節に起こりやすい体調の変化、それに伴う体質の変化に対応しなければなりません。
そしてそれぞれに対して生活の知恵、食材、ちょい足し漢方、鍼灸施術が大切です。
食事を含めた毎日の生活習慣を見直して元気を維持することこそが、自然免疫を強くする大切な要件になるのです。
漢方の暮らし 第106話 自然免疫と自然界との闘い
冬は主に冷えや加齢による影響、春はストレスや血の不足による影響、梅雨の季節はドロドロ血や水の巡りによる影響、夏は気のエネルギーの低下による影響、秋は防衛力の低下など、自然界には人間の「自然免疫」を低下させる要因がたくさんあります。自然界の変化を変えることはできません。
人間は何千年という間、春夏秋冬に起こる災難を「自然免疫」で乗り越え、生き延びてきました。
漢方の基礎的な理論は、人間は自然の中の一つの有機体に過ぎないという考えから出発しています。
避けて通れない自然を克服するのでなく、それぞれの季節に順応して生きるという知恵、工夫です。
それは2000年以上の生活から生まれたものです。
漢方の観点から、それぞれの季節に起こりやすい不調と免疫力の関係、生活の知恵、養生を参考にしてください。
漢方の暮らし 第105話 自然免疫で戦う
どのようなウイルスや細菌が攻めてきても、一番初めに最前線で働くのは「自然免疫」Are.新型コロナウイルスのような事前に情報がない侵入者に対しては、「自然免疫」を元気にしておく必要があります。
「自然免疫」は生まれた時から備わっているバリアで、皮膚や粘膜から病原体の侵入を防いでいます。
このバリアが突破されても、白血球の一種である「食細胞」が病原体を食べてくれます。
食細胞は全身に分布して、異物が入ると、数分から数時間で発動します。
この皮膚や粘膜のバリアによる「自然免疫」e「食細胞」は常に身体中をパトロールして、病原体を撃退してくれているのです。
私たちの身体は"Cinco Órgãos e Seis Órgãos"がワンチームで一丸となって、「免疫細胞」を作り出し、身体全体に巡らせてコロナと戦っているのです。
季節ごとに養生を心がけて、「自然免疫」の力を強くすることが大切です。
暑さ、寒さ、乾燥から五臓六腑を守る生活の工夫や食べ物、ちょい足し漢方、鍼灸を役立ててください。
漢方の暮らし 第102話 陰陽のバランス
地球上にあるすべてのものには「陰」と「陽」があると考え、人間のカラダの状態や治療または養生にも利用されるものです。例えば、季節で考えると、春から夏にかけては「陽」に向かっていきますが、夏から冬にかけては「陰」に向かっていきます。
人も「陰陽」に分けることができます。お腹は「陰」で背中は「陽」です。
お腹は影になるため「陰」に、背中は太陽の光があたるため「陽」になります。このように、「陰と陽」がうまくバランスを保って共存することによって健康を維持しています。
陰がなければ、陽も存在しない。
陰陽学説で考える「陰と陽」は常に強くなったり弱くなったりしています。
例えば、「陰」が強くなったら「陽」が「陰」をおさえ、逆に「陽」が強くなったら「陰」が「陽」をおさえることで、バランスを保っています。
陰には静という考えがあり、寒い・暗い・冷たいといったイメージ、陽には動という考えがあり、熱い・明るい・温かいといったイメージがあります。
決して「陽」が良いもので「陰」が悪いものではなく、「陰と陽」はお互いに対立するもので切り離すことができません。
よって、「陰」がなければ、「陽」も存在しないのです。
人間では、男性が「陽」で女性が「陰」
それでは具体的に「陰」と「陽」についてみていきましょう。
例えば、一日で考えると太陽が出ている間は「陽」になるので積極的に行動し、太陽が沈み暗くなると「陰」になるので、睡眠に備えてカラダを休めるといった考えがあります。
お昼まで寝ていたり、夜遅くまで起きていたりすると、カラダがだるくなったり不調になったりします。
この状態は「陰陽」のバランスが悪くなっているからだと考えられます。
健康な人は、「陰陽」のバランスがよく、病気になりにくい状態を維持できます。
一方、病気になる人は、「陰陽」のバランスが崩れており、病気になりやすいと考えます。
また、男女で考えると、男性が「陽」で女性が「陰」にあたります。
男性と女性がいなければ新しい命を生み出すことができません。
このように「陰と陽」は人間が生きていくためには大切な要素なのです。
夏は活発に動くこと、冬は行動を控えること。
陰陽学説で考える“季節”もカラダの状態を判断したり、治療や養生に応用することができます。春から夏は「陽」の気が盛んになるため活発に行動するように、秋から冬にかけては「陰」の気が盛んになるため行動を控えるようにと考えています。
例えば、漢方には、夏の過ごし方は冬の病につながるという考え方があります。
これを「冬病夏治(とうびょうかち)」といいます。夏は、暑いからといって、冷たいアイスを食べすぎたり、クーラーの部屋に長くいるとカラダが冷え切ってしまい、冬に病気を起こしやすくなるという考えです。
夏の間は、「陽」の気をカラダにとりいれるために、活発に動くことが大切です。
一方、冬は「陽」の気が少なくなるため、植物や動物と同じように、人も活動を控える季節です。
冬には、人が生きていくために必要な気を発散させないように、過度なダイエットをしたり、新しいことをはじめるなどといった行動は控えた方がいいでしょう。
ただし、漢方では、あくまでもバランスが大切だと考えられています。
「陽」が盛んなときに動きすぎると「陰」を損傷しやすく、「陰」が盛んなときに行動を控えると「陽」を損傷しやすくなります。
漢方には「中庸」(ちゅうよう)という言葉があり、過不足なくほどほどにという考えがあります。
なにごともその人にとってちょうどよい状態を保つことが大切です。
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