2026年8月

中医学の教科書 第41話 気とは

2026年8月29日

? 「気」のおはなし

 人の身体には、目には見えないけれど、 ずっと昔からあなたを支えてきた大切な力があります。
それが 「気(き)」 と呼ばれるものです。
 気は、いわば“いのちの息づかい”
朝、そっと身体が起き上がるのも、 ごはんを食べられるのも、 ゆっくり歩けるのも、 全部この気が静かに働いてくれているから。
そんな気には、5つのやさしいお仕事があります。

? 気の5つの働き

? ① 推動作用(すいどう)
   身体をそっと前へ進める力。
  呼吸も、食べ物を消化する力も、
 「さあ、動きましょうね」と気が声をかけてくれます。

? ② 温煦作用(おんく)
   身体をあたためる力。
  手足が冷えすぎないように、
  気が小さな火だねを守ってくれています。

? ③ 防御作用(ぼうぎょ)
   風邪やウイルスから身を守る力。
   気は、見えない番犬のように、
   そっと身体を守ってくれています。

??♂? ④ 固摂作用(こせつ)
   身体の中の大事なものを留めておく力。
   汗が出すぎないように、 血が漏れないように、
   気が“ふた”の役目をしてくれます。

? ⑤ 気化作用(きか)
   身体の中でいろんなものを変化させる力。
   食べたものが力になったり、 水分が汗になったり??
   気がゆっくりと整えてくれています。

1,夫婦にトリセツ

2026年8月26日

 最近、「パートナーが怖い」「言われ放題でつらい」なんて声をよく聞く。
すれ違いが増える時代だなぁ、と感じる。

  人にはそれぞれ“反射的なコミュニケーションのクセ”がある。
ある人は「気持ちを共感してほしい」と反射的に求め、 ある人は「正しさや理由を伝えたい」と反射的に動く。

  この“反射”を止めるのは、実はすごくストレスになる。
だからこそ、夫婦には嵐の日もあれば、快晴の日もある。
その天気の移り変わりこそ、ドラマのように物語を紡いでいく。

  お互いが親愛の情をもってやさしく接すれば、 相手は自然と信頼し、「この人がいれば大丈夫だ」と思える。
その信頼がまた愛情を呼び、 春のようにあたたかい家庭が育っていく。

  反対に、どちらかが強く出すぎれば、 もう一方は殻にこもってしまう。
逆に、どちらかが高ぶって前へ出すぎれば、 もう一方は気力をなくしてしまう。

  夫婦は、いつも向かい合った一組の鏡。 どちらかの表情が変われば、もう一方の表情も変わる。
その鏡をどう磨くかで、家庭の天気は変わっていく。

トシヨリのマニュアル 第2話 健康寿命で

2026年8月22日

 長く健康で生きるためには、ただ「病気にならない」だけじゃ足りない。
本当に大事なのは??健康寿命をどう伸ばすか
同じ60代でも元気な人と老けてしまう人がいる。
70代でも人生を楽しむ人と、何もできなくなる人がいる。
80代でも自分の足で歩き続ける人と、心まで弱ってしまう人がいる。
 この差は“運”じゃない。
はっきりとした理由がある。
 何もしない人は、老ける。

 ただ流されて生きていると、老化は一気に加速する
老ける傾向は、心が弱ることから始まる。
心が弱ると、体も弱る。
不安が増えると、行動が減る。
行動が減ると、老化が進む。
負のループは、静かに、確実に進む。

 だからこそ?? 健康寿命を保つ心構えが必要になる。
過度な不安を抱えないこと。
「もう歳だから」と自分を小さくしないこと。
医者の言葉を“絶対”にしないこと。
自分の体の声を聞くこと。
自分の人生を、自分で選ぶこと。
そして、年代ごとにやるべきことがある。

? 60代でやるべきこと
  ? まだ“若さ”が残っているうちに、体力の貯金を作る
  ? 好きなことを遠慮なく始める
  ? 人間関係を整理し、心の負担を減らす
  ? 「これからの20年」を自分でデザインする

 60代は、人生の“後半戦のスタート”。 ここで動くか動かないかで、70代・80代がまるで違う。

? 70代でやるべきこと

  ? 無理をしない代わりに、毎日少しだけ体を動かす
  ? 趣味を深めて、心の老化を止める
  ? 新しいことを一つでいいから始める
  ? 不安を増やす情報から距離を置く

 70代は「心の強さ」が健康寿命を決める。
心が折れた瞬間、体も一気に老ける。

? 80代でやるべきこと
  ? “できること”を続ける
  ? “できないこと”を受け入れる
  ? 人と話す時間を意識的につくる
  ? 小さな楽しみを毎日ひとつ持つ

 80代は「生きる力」を維持する時期。 大事なのは、完璧じゃなくていいから“続けること”

? まとめ:健康寿命は、自分で伸ばせる。
 老けるかどうかは、 生活習慣 × 心の持ち方 × 行動の量 × 人とのつながり。
 そして、 老化は心から始まり、心が体を弱らせる。
だからこそ、 もっと自由に、もっとわがままに、もっと自分のために生きていい。
 60代・70代・80代、それぞれのステージで「やるべきこと」を間違えなければ、人生は最後まで輝く。

中医学の教科書 第40話 気・血・津液

2026年8月18日

? 気・血・津液の物語

 ある日のこと。 身体の中で、3人の小さな仲間たちが集まって相談をしていました。

? 気(き)
 いつも一番に動き出す、風のように軽やかな子。
「さあ、今日も身体を動かそう。心も明るくしていこう」 そう言って、全身にそよ風を送りながら、血や津液を運ぶ道をひらいていきます。
 でも、気が疲れてしまう日もあります。
そんな日は、身体が重く感じたり、心がちょっと曇ったりする。 気は、がんばり屋さんだから、休むのが少し苦手なんです。

?? 血(けつ)
 血は、やさしい栄養係。 「みんなが元気でいられるように、私がうるおいを届けるね」 そう言って、肌にも心にも、しっとりとした落ち着きを運びます。
 血が少し足りなくなると、 ふわっとめまいがしたり、眠りが浅くなったり。
 静かに寄り添うタイプだから、無理をしてしまうこともあります。

津液(しんえき)
 津液は、みずみずしさを守る水の精。
「身体が乾かないように、関節がなめらかに動くように」 そっと全身にうるおいを広げていきます。
 でも、流れが滞ると、 むくんだり、重だるく感じたり。 水は優しいけれど、ため込みやすい性格なんです。

? 3人はいつも一緒に働いている

 気が道をひらき、 血が栄養を届け、 津液がうるおいを守る。
まるで、身体の中で暮らす小さな家族のように、 互いを助け合いながら、あなたの毎日を支えています。
 だから、どれか一人が疲れると、 他の二人も「大丈夫?」と心配して、つられて調子を崩してしまう。
身体の不調は、こうした“チームのバランス”が少し乱れたサインなんです。

トシヨリのマニュアル 第1話 人生は

2026年8月15日

 最近、はっきり思う。 もっと好きなことをしておけばよかった。
もっと自分の楽しみを優先して、もっと自由に生きてよかった。
もっと本音を周りにぶつけて、もっと自分の気持ちを大事にしてよかった。
お金だって、もっと自分のために使えばよかった。
そして??医者の言うことを「正解」と思い込みすぎる必要なんて、本当はなかった。

 気づいた。 “わがまま”って、悪いことじゃない。
むしろ、自分を元気にするためのエネルギーだ。
勝手気ままに生きるくらいでちょうどいい。
人生は家族や世間のためにあるんじゃない。
誰かの期待に合わせて縮こまるためのものでもない。
自分の人生は、自分が考えて、自分が選んで、自分が決める。

 やりたいことは、死ぬまでに全部やり遂げたい。
お金は、自分の人生を輝かせるために使う。
誰かの顔色をうかがうためじゃない。
自分の心が動く方向へ、堂々と使えばいい。

 もう「こうすべき」「こう生きるべき」に縛られなくていい。
もっと自由に、もっと大胆に、もっと自分勝手に生きていい。
それがいちばん、自分らしくて、いちばん健康で、いちばん幸せだと思う。

9,からみつき感情とは

2026年8月10日

? からみつき感情とは

 一言でいうと、
“気持ちが心にベタッと張りついて離れない状態” のこと。
普通の感情は、来て → 感じて → 流れていく。
 でも、からみつき感情は違う。
  ? いつまでも頭の中に居座る
  ? 思い出したくないのに勝手に再生される
  ? 気分を変えようとしても離れない
  ? なんなら寝る前に急に元気になる(やめてほしい)
 まるで 心にくっついたガム みたいな存在。

? 東洋医学的に言うと
 からみつき感情は、
気が滞って(気滞)、心の中で渋滞が起きている状態。
特に関係するのはこの3つ。

? 1. 肝(怒り・イライラ)
 気を巡らせる役目なのに、
怒りが溜まると「もう知らん!」と仕事を放棄。
その結果、感情が心に絡みつく。

? 2. 腎(不安・恐れ)
 腎が弱ると、心の“土台”が揺らぐ。
不安が心にまとわりつきやすくなる。

? 3. 肺(悲しみ)
 肺がしぼむと、感情が流れず胸に残る。
悲しみが長期滞在モードに入る。

つまり、
からみつき感情=気が流れず、心に滞留している状態。

8.悲しみが溜まったらどうするの

2026年8月5日

? 悲しみが溜まったらどうするの

 悲しみって、怒りみたいに爆発しないし、
不安みたいに走り回らない。
ただ静かに、心の隅で体育座りしているタイプ。
 気づいたら胸が重くなって、
呼吸が浅くなって、
「今日は布団と同化したい…」みたいな気分になる。
 東洋医学では、
悲しみは “肺” がしょんぼりしているサイン。
肺がしぼむ → 気が巡らない → 心もしぼむ
という、しぼみ三連コンボが起きる。

? 対処法(短く・効く・ちょっと笑える)

? 1. 深呼吸(肺のストレッチ)
   悲しみは呼吸を浅くする。
   深呼吸すると、しぼんだ肺が「ふぅ…」と広がる。
?? 2. 外の空気を吸う(肺の気を動かす)
   肺は新鮮な空気が大好き。
   外に出るだけで、悲しみが2割くらい薄まる。
?? 3. 一言だけ吐き出す(胸のつかえを抜く)
   「ちょっと悲しかった」
   これだけで胸の圧が抜ける。
   泣けるなら泣くのもアリ。涙は肺のデトックス。
? 4. 誰かと少し話す(肺は“つながり”を好む)
   孤独は肺の天敵。
   短い会話でも肺がふっと軽くなる。
? 5. 鍼灸で肺の気を整える
   胸のつかえ、呼吸の浅さ、気の巡りの悪さに直撃。
   悲しみの“身体の渋滞”を解除できる。

? まとめ

 悲しみが溜まったら、
心が“しぼんだ風船”になってるだけ。
深呼吸して、外に出て、少し話して、
肺をふくらませればまた動ける。 表示を縮小 表示を縮小

7,「悲しみ」が蓄積すると

2026年8月1日

? 「悲しみ」が蓄積すると

 悲しみって、怒りや不安と違って、
静かに、音もなく、部屋の隅に座っているタイプなんですよね。
気づいたらそこにいて、
気づいたら重くなっていて、
気づいたら心のスペースを半分くらい占領している。
そして溜まってくると??

  ? ため息が深くなる
  ? 体が重くなる
  ? なんとなくやる気が出ない
  ? そして「今日は布団と一体化したい」という願望が
    芽生える

 悲しみは、派手じゃないけど破壊力がある。