2026年6月14日

中医学の教科書 第38話 五志・七情 パート1

2026年6月14日

?五志(ごし)・七情(しちじょう)とは

 東洋医学では、心の動きや感情は脳だけでなく、
五臓それぞれに宿る精神活動(五神)と密接につながっていると考えます。
その中で、
  ? 五志=五臓に対応する基本的な感情
  ? 七情=人が日常で感じる代表的な七つの情動
 という位置づけになります。

? 肝 → 怒(ど)
 怒り・イライラ・張りつめた感じ。
 肝は気の流れを司るため、流れが滞ると怒の感情が強く出る。
 逆に、怒りが強すぎると肝の巡りが乱れる。

?? 心 → 喜(き)
 喜び・興奮・落ち着かなさ。
 心は精神活動の中心で、喜の感情が過度になると心が疲れ、
 動悸・不眠・不安につながる。

? 脾 → 思(し)
 思い悩む・考えすぎる・堂々巡り。
 脾は思考を支える臓で、思が過剰になると脾が弱り、
 食欲不振・疲れ・むくみが出やすい。

? 肺 → 憂(ゆう)・悲(ひ)
 憂い・悲しみ・ため息。
 肺は気の出入りを司り、悲しみが続くと呼吸が浅くなり、
 免疫力の低下や疲れにつながる。

? 腎 → 恐(きょう)
 恐れ・不安・落ち着かない感じ。
 腎は生命力の源で、恐が強いと腎が弱り、
 腰のだるさ・冷え・気力低下が起こりやすい。