2026年1月11日

丙午(ひのえうま)を、東洋医学のまなざしでそっと見つめてみる

2026年1月11日

? 丙午(ひのえうま)を、東洋医学のまなざしでそっと見つめてみる

「丙午」という言葉を耳にすると、どこか昔話のような響きを感じます。
火の気が強い年だとか、気性が激しいだとか、いろいろな言い伝えがありますよね。
 でも、東洋医学の視点で眺めてみると、
丙午は“ちょっと火が張り切りすぎている年”くらいの、やわらかな意味合いで捉えることができます。

? 火が元気いっぱいの年

 丙午は、十干の「丙」も十二支の「午」も、どちらも“陽の火”。
火が二重に重なるので、どうしても勢いが出やすい。
火は本来、明るさや温かさをくれる大切な存在。
 でも、元気がありすぎると、ちょっと落ち着かなくなることもあります。
たとえば、
 ? なんとなくソワソワする
 ? 顔がほてりやすい
 ? 寝つきが悪い
 ? 気持ちが急ぎがち
そんな感覚が出やすいのが、火が強いときの特徴です。

? 火をやさしく包む「水」の力

 火が強いときに大切なのは、反対の性質を持つ「水」。
東洋医学では、水は“腎”に対応し、静けさや落ち着きを象徴します。
 火がパチパチと跳ねるとき、
そっと寄り添ってくれるのが水の存在。
だから丙午のような火の年には、
腎(水)を養うことが、心と身体の安定につながります。

? 丙午の年に、やさしく整える養生

 ●  黒い食材で腎をいたわる
  黒豆、黒ごま、昆布、ひじき、きくらげなど。
  黒は腎の色で、身体の奥に静かな力を育ててくれます。
 ●  ほてりを鎮める食材を少し
  山芋、蓮根、豚肉、百合根、きのこ類。
  火の勢いをやわらげ、呼吸が深くなります。
 ●  ゆっくりする時間をつくる
  ? 深呼吸
  ? 夜は早めに灯りを落とす
  ? 温めすぎない
  ? 予定を詰め込みすぎない
 火の年は、スピードを落とすだけで心がふっと軽くなります。

? 勢いのある年だからこそ、静けさを選ぶ

 丙午は、昔から“強い年”と言われてきました。
でも、強さは悪いことではなく、ただ“勢いがある”というだけのこと。
勢いがあるときほど、
静けさやゆるやかさを意識してみると、心身のバランスが整っていきます。
火の年に、水の養生を。
動きの年に、ひと息を。
そんな過ごし方も、なんだか心地よいものです。