身体常识第86集 自爱与爱他人

2025年10月11日

 自己愛と他者愛のバランスとは、なかなか難しいものである。

 誰かのために尽くしていると、ふと「私ばっかり頑張ってる?」と思ったり
逆に自分の気持ちを優先すると「わがままなんじゃ?」と不安になったりする。
 特に人間関係が密なほど、このバランスを取るのは至難の業なのだ 。
家族、友人、職場の人間関係、どれも相手がいるものだからこそ どこまで自分を出していいのか迷うこともある。
でも、そもそも「自己愛」と「他者愛」を対立するものと考えている時点で
すでに無意識のうちにどちらかを我慢する前提になっているのではないだろうか 。

 本当はどちらも同時に満たすことができるものなのである

 例えば、友人に頼まれて手伝いを引き受けたとする。
本当は疲れていたけれど「断るのは申し訳ない」と無理をしたすると、手伝った後で「やっぱりしんどかったな」と後悔する。
 このとき「相手のために」と思っていたはずなのに 、実はどこかで「いい人でいたい」という気持ちがあったりするのだ。

自己愛とは「自分を優先すること」ではなく「自分を尊重すること」
他者愛とは「相手に尽くすこと」ではなく「相手を尊重すること」

 この視点を持つと、無理のない関係性が生まれてくる。
じゃあ、どうしたらそのバランスを取れるのか

 ひとつめは「NOを伝えるまず練習をする」無理だと思ったら、
一度「少し考えさせて」と言ってみる。
即答しないだけでも、自分の気持ちを確認する時間が持てる。
それでも引き受けるなら、それは「自分が納得している選択」になるのだ。

 二つめは「1日10分、自分の気持ちを振り返る時間を持つ」
忙しい日々の中で、自分の感情を後回しにしてしまいがち でも、ふと立ち止まって「今日、私はどんな気持ちだった?」と振り返ると 、驚くほど「無理をしていたこと」に気づく瞬間がある

 三つめは「自分が満たされることで、周りも満たされると知る」
自分のエネルギーが枯渇した状態で誰かを助けても 結局、心のどこかで不満が生まれる。
でも、自分が満たされているときに手を差し伸べると それは自然な愛として広がっていくのである。

 このバランス感覚を身につけるためには、少しずつ練習していくしかない 。
他者のために何かをするとき、自分の心が喜んでいるかどうか
義務感で動いていないか、それを確認するだけでも違ってくる

大切なのは「どちらが正しいか」ではなく「どちらも大切にする」という意識

 自己愛と他者愛は、どちらか一方では成り立たないもの 。
そのバランスを取ることで、本当の意味での優しさや愛が育まれていくのだ。
 だから、焦らなくていい 少しずつ、自分の心の声を聴く時間を増やしていくことだ。
自分の愛は、まず自分自身を満たすことで、もっと自由に、もっと深く、広がっていくのである。
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