身体の常識 第85話 喉にくる怒り

2025年10月5日

 喉の違和感は?ストレスによって喉の気の流れが悪くなっている状態?かもしれません。
喉の気の流れが悪くなり、喉に何か詰まっているような違和感を、東洋医学では「梅核気(ばいかくき)」と呼んでいます。

 喉はもともと感情があらわれやすいポイントです。
それは、喉から発せられる声に心理状態が色濃くあらわれることからもわかります。
 怒りで声が大きくなったり、不安な時は声が小さくなったりしますよね?
緊張や焦っている時は早口になったり、うまく声が出せなくなったりするものです。
そしてその感情を変化させる大きな要因がストレスだからです、要因がストレスだからです。

 東洋医学には「心身相関(しんしんそうかん)」という考え方があります。
これは心と身体が合わせ鏡のように、お互いに影響し合っているという考え方です。
身体の状態は心へ、心の状態は身体へと投射されます。

 緊張や不安、焦りなどのストレスは言ってみれば心への負担です。
ストレスという心への負担が強くかかると心は不安定になって感情が乱れます。
その心の乱れが鏡のように身体の気の流れの乱れとして反映されます。
身体が苦しいということは、心も同じだけ苦しいということなんです。
だから喉の違和感の分だけ、あなたの心も苦しんでいるということです。

 緊張したり焦るのは、自分の実力以上のことをやろうとしていませんか?
不安は、うまくいかない未来をあなたが自分の中で作り上げてはいませんか?
怒りは「~しないといけない!」「~はこうあるべき!」と思い過ぎてはいませんか?

 ストレスはあなた自身の考え方次第で、自在にコントロールできますし、実際あなたはストレスを自分で大きくするようにコントロールしているはずです。
もっと力を抜いて、あなたの心をやわらかく扱ってあげてください。
 もっと物事をおおらかに考えてみてください。


 人間ってそんなに完璧でしょうか?
人のミスを許せないなら、あなたはそんなに完璧でしょうか?
あなたに完璧を求める人は、あらゆる点においてそんなに完璧なのでしょうか?
 一生懸命やっても、忘れたり失敗したりする不完全な生き物が人間なんだと僕は思います。
こう思っていると、自分がミスをしても相手がミスをしても「まあ人間だし仕方がない」と思って終わりです(笑)
 でも不完全だからこそ、お互いの足りない部分を補いあうために人は家族や社会という集団で生活するのではないでしょうか?
一人ですべてのことが出来たら人間なんて一人でいいですもんね。

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