身体の常識 第81話 食後の眠気、血糖値スパイクが原因かも? パート2

2025年9月17日

 血糖値スパイク対策にもなる!食後の眠気を防ぐための対策

 食後の眠気を防ぐためには、血糖値の急激な変動を抑える生活習慣の改善が重要です。
具体的には、食事、運動、睡眠の3つの観点からアプローチすることで、効果的に対策することができます。
ここでは、実践しやすい具体的な方法をご紹介していきます。

食後の眠気を防ぐ食事対策
 食後の眠気を防ぐ最も重要なポイントは、日々の食事習慣の改善です。
 特に食事の内容や食べ方を工夫することで、血糖値の急激な変動を防ぎ、眠気の予防につながります。
以下の6つのポイントを意識して、毎日の食事を見直してみましょう。

● 朝食を摂る
 朝食を抜くことは、血糖値スパイクを引き起こす大きな要因となります。
 空腹時間が長くなると、体内のブドウ糖が不足し、血糖値が低い状態が続きます。
その状態で昼食を摂ると、血糖値が急激に上昇し、血糖値スパイクを引き起こしやすくなります。

 その結果、午後の強い眠気やだるさを感じることになるのです。
 また、朝食を抜くと脳のエネルギー不足により、集中力の低下やイライラの原因になります。
 朝食は血糖値の安定だけでなく、脳を活性化し、やる気を起こすためにも重要な役割を果たしています。

● 食事は野菜を中心に!野菜から食べる
 食事の際は、野菜から食べ始めることを心がけましょう。
 野菜に含まれる食物繊維には、糖質の消化吸収をゆっくりにする効果があり、食後の血糖値の急激な上昇を抑制します。

 主食を摂る約15分前に野菜を食べることで、最も効果的に血糖値の上昇を抑えることができます。
また、先に野菜を食べることで早めに満腹感を得られ、自然と食事量を抑えることができます。これにより、糖分の摂取量も適切にコントロールすることができます。外食時でも、まずはサラダやお浸しなどの野菜類から食べる習慣をつけましょう。

● 炭水化物摂取量を注意する
 炭水化物は体や脳を動かすために必要なエネルギー源ですが、摂り過ぎは血糖値の急激な上昇を招きます。
 特に丼物や麺類、麺とご飯のセット物は炭水化物が多くなりがちです。
これらを中心とした食事は、血糖値スパイクのリスクを高めます。

 余分な炭水化物は体内で中性脂肪に変換され、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。
さらに、脂肪が肝臓や骨格筋に蓄積されると、インスリンの働きを妨げるインスリン抵抗性を引き起こす可能性があります。
 バランスの良い食事を心がけ、タンパク質や副菜、汁物などをバランスよく組み合わせることが重要です。

● 甘いお菓子や清涼飲料水の接種を控える
 甘いお菓子や清涼飲料水に含まれる糖質は、消化酵素による分解を必要とせず、そのまま腸から吸収されて直接血液中に入ります。
そのため、インスリンが関与する前に血糖値を急激に上昇させてしまいます。
特に冷たい飲み物は甘さの感覚を鈍らせるため、実際には多量の糖質を含んでいることがあります。

 スポーツ後やお風呂上がりのスポーツドリンクの習慣的な摂取は、知らず知らずのうちに大量の糖質を摂取することになります。
 水分補給は水や麦茶など、糖質を含まない飲み物を選ぶように心がけましょう。

● ドカ食いや早食いをやめてゆっくり食べる
 一気に大量の食事を摂ることや早食いは、血糖値の急激な上昇を招きます。
 その結果、大量のインスリンが分泌され、血糖値が急激に低下して強い眠気を引き起こします。

 食事は一口一口よく噛んで、ゆっくりと時間をかけて食べることが重要です。
 食事開始から満腹感を感じるまでには20分以上かかります。
早食いをすると、満腹中枢が働く前に必要以上の食事を摂取してしまう可能性があります。
 一口ごとに箸を置く、しっかり会話を楽しむなど、食事時間を十分に確保することを心がけましょう。

● 腹八分目を意識して食事を摂る
 食事量を腹八分目に抑えることで、カロリーの摂り過ぎを防ぎ、血糖値の上昇を抑えることができます。
 満腹感を感じるまでには時間がかかるため、ゆっくりと食事を楽しみながら、適量で止められるよう意識することが大切です。

 過食は血糖値の急激な上昇を招くだけでなく、消化器官への負担も大きくなります。
これにより、より多くの血液が消化に使われ、脳への血流が減少して眠気を強める原因となります。
食事の量を適度に抑えることで、食後の眠気を軽減できます。
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