身体の新常識 第53話 西洋医学を超える? ツボ刺激

2025年5月22日

 ツボの刺激の最初の受け皿となるのは、皮膚にあるレセプターです
このうち「侵害受容器」と呼ばれる痛みを感じるセプターがツボを押したときの痛みという感覚をもたらします。
 ツボ刺激を受け取った受容器がAδ神経を経由して脳にその情報を送ります。
続いて機械的な刺激や炎症などの科学的な刺激、熱による刺激などあらゆる刺激に反応する「ポリモーダル受容器」が発動し、C神経という神経を経由して脳に情報が送られます。

 痛みには、ピリピリする神経性の痛み、さらには機能障害や炎症などに生じる痛みがあります。
第3の痛み、これはストレス・不安・絶望感などから変調もない部位に痛みを感じとる、いわゆる慢性痛の代表格です。
 痛み情報が脳に伝わると、脳からドーパミン経由の指令で「セロトニン」などの鎮痛物質が分泌され、痛みが和らぐという仕組みです。
 ストレスや不安でこの働きが鈍った状態が続くと第3の痛みが生じるのです。

 ツボ刺激は脳に働きかけて痛みを和らげるカラダの反応を強化する作用があります。
事実「セロトニン」が分泌され痛みが軽減する効果が期待できます。
 アメリカでは実際、この原理を利用して耳ツボの刺激で戦場に就く兵士の疼痛管理をしています。
これは西洋医学にはできないスゴ技です。

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