身体の新常識 第52話 「足三里」のツボ

2025年5月19日

 足の痛みやむくみがあるときは「足三里」というツボを押してみてください。
足三里を見つけるときは、まず膝のお皿を探しましょう。
お皿を膝蓋骨といいますが、その膝蓋骨下の外側に「犢鼻(とくび)」というツボがあります。
脛骨という(弁慶の泣き所がある)骨の縁を下からたどり、指が止まった所の外側にあるくぼみの部分です。(前脛骨筋という筋肉上)

古くから「安らかでありたければ、三里を常に乾かさず」といわれ、無病長寿のためにお灸が行なわれてきました。
俳句で有名な松尾芭蕉が「奥の細道」の序文に「笠の緒つけかへて、三里に灸すゆるより」と書き記しています。
 現代文だと「長旅を癒やし笠の紐を付け替え、足の三里に灸をすえ」つまり、足の疲れを取るツボ(経穴)だったんですね。
下肢の疾患を施術する時には欠かせません。痛みや痺れ、疲労回復にも効果を期待できるツボです。

足の陽明胃経の合土穴でもあり、胃痛や下痢、食欲不振にも効果的。
四総穴(しそうけつ)の1つでもあり、とても重要なツボなんです。

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