2025年5月
身体の常識 第56話 怒りにブレーキ パート2
怒りを和らげる方法
? 深呼吸する: ゆっくり息を吸って、吐くことで気持ちが落ち着きます。
? カウントダウン: 心の中で10から1まで数えてみましょう。冷静になる時間を作れます。
? 気持ちを紙に書く: 怒りを言葉にして紙に書くと、頭の中が整理されて落ち着きます。
? 体を動かす: 軽い運動やストレッチで心をリフレッシュするのも有効です。
? 怒りの原因を分析する: 「なぜ怒っているのか」「本当に怒るべきことなのか」を考えると、
気持ちが落ち着くことがあります。
怒りのコントロール力を高める習慣
? 瞑想やマインドフルネスを取り入れる:
日頃から心を整えることで、感情のコントロールがしやすくなります。
? ポジティブな考え方を練習する:
怒る代わりに「どんな学びがあるか?」と考えると、感情が変わることもあります。
? ユーモアで乗り切る:
笑いは怒りを軽減する最高のツール。
面白いことを考えたり、ジョークを言ったりするのも手です。

身体の常識 第55話 怒りにブレーキ パート1
「怒りにブレーキをかける」と「怒りを抑え込む」は似た表現ですが、ニュアンスが異なります。- **怒りにブレーキをかける**:
怒りを感じつつも、それを適切にコントロールし、表現の仕方を調整することを指します。例えば、怒りを感じても冷静に対応し、相手にぶつけるのではなく、落ち着いて話し合うなどの方法を取ることが含まれます。
- **怒りを抑え込む**:
怒りを感じても、それを完全に押し殺し、表に出さないようにすることを指します。
これは一時的には有効ですが、長期的にはストレスが溜まり、精神的な負担になる可能性があります。
怒りを適切にコントロールすることは大切ですが、無理に抑え込むのではなく、適切な方法で発散することも重要です。
例えば、運動をしたり、気持ちを整理するために書き出したりすることで、怒りを健康的に処理できます。

身体の新常識 第54話 怒りとは
「怒り」という感情がなかったら、人は生きていけません。怒りはつねに、理由もレベルもさまざまです。
そして、どれもないに越したことはなさそうな不快な状況のような気がします。
ですが、この「不快」という点がとても重要です。
なぜなら、怒りという感情は、
「あなたの大切なものが脅かされそうです!」
と知らせてくれる危機管理アラートだからです。
もし「怒り」のアラートが働かず、何もかもノーチェックで受け入れ続けていたら、
自分にとって本当に大切なものが「何か」もよくわからないまま、いつか、自分の人生が壊れてしまうでしょう。
ありがたくない不快なサインといえば、「痛み」もまさにそうです。
もし、「痛み」を感じなければ、ケガや病気があっても休むことなく働く続けてしまい、
それが重症だったとしたら命に関わる事態になってもおかしくありません。
「痛み」の落としどころと、「怒り」の落としどころ。
痛みや炎症は脳から「セロトニン」鎮痛物質の分泌、正常な免疫機能で抑えられるように、突発的な怒りも冷静になってブレーキを踏むことでができれば、
ずるずると長引く怒りに発展せずに済むわけです。

身体の新常識 第53話 西洋医学を超える? ツボ刺激
ツボの刺激の最初の受け皿となるのは、皮膚にあるレセプターですこのうち「侵害受容器」と呼ばれる痛みを感じるセプターがツボを押したときの痛みという感覚をもたらします。
ツボ刺激を受け取った受容器がAδ神経を経由して脳にその情報を送ります。
続いて機械的な刺激や炎症などの科学的な刺激、熱による刺激などあらゆる刺激に反応する「ポリモーダル受容器」が発動し、C神経という神経を経由して脳に情報が送られます。
痛みには、ピリピリする神経性の痛み、さらには機能障害や炎症などに生じる痛みがあります。
第3の痛み、これはストレス・不安・絶望感などから変調もない部位に痛みを感じとる、いわゆる慢性痛の代表格です。
痛み情報が脳に伝わると、脳からドーパミン経由の指令で「セロトニン」などの鎮痛物質が分泌され、痛みが和らぐという仕組みです。
ストレスや不安でこの働きが鈍った状態が続くと第3の痛みが生じるのです。
ツボ刺激は脳に働きかけて痛みを和らげるカラダの反応を強化する作用があります。
事実「セロトニン」が分泌され痛みが軽減する効果が期待できます。
アメリカでは実際、この原理を利用して耳ツボの刺激で戦場に就く兵士の疼痛管理をしています。
これは西洋医学にはできないスゴ技です。

身体の新常識 第52話 「足三里」のツボ
足の痛みやむくみがあるときは「足三里」というツボを押してみてください。足三里を見つけるときは、まず膝のお皿を探しましょう。
お皿を膝蓋骨といいますが、その膝蓋骨下の外側に「犢鼻(とくび)」というツボがあります。
脛骨という(弁慶の泣き所がある)骨の縁を下からたどり、指が止まった所の外側にあるくぼみの部分です。(前脛骨筋という筋肉上)
古くから「安らかでありたければ、三里を常に乾かさず」といわれ、無病長寿のためにお灸が行なわれてきました。
俳句で有名な松尾芭蕉が「奥の細道」の序文に「笠の緒つけかへて、三里に灸すゆるより」と書き記しています。
現代文だと「長旅を癒やし笠の紐を付け替え、足の三里に灸をすえ」つまり、足の疲れを取るツボ(経穴)だったんですね。
下肢の疾患を施術する時には欠かせません。痛みや痺れ、疲労回復にも効果を期待できるツボです。
足の陽明胃経の合土穴でもあり、胃痛や下痢、食欲不振にも効果的。
四総穴(しそうけつ)の1つでもあり、とても重要なツボなんです。

身体の新常識 第51話 経穴(ツボ)とは
「北斗の拳」でケンシロウが優しく秘孔を突くと、死を迎えたり、痛みが消失したり、病が治ったりします。
これぞ東洋の神秘?いや、身体の不調を改善する経穴(ツボ)刺激は奇跡でも魔法でもありません。
その効果の根拠はある程度、科学的に証明されています。
ひとつは血流アップという作用。
たとえば「肩こり」改善に有効な「肩井」という経穴(ツボ)があります。
このツボを刺激すると、ツボの周囲の血管が拡張して血流量が増します。
肩こりの原因のひとつは血流が滞り、筋肉が凝り固まって痛みの元になる発痛物質が留まってしまうからです。
ツボ刺激で血流が改善されることで発痛物質は押し流され、筋肉がほぐれるのです。
その結果、肩こりの症状が軽減されるのです。
これが、いわゆる局所性の効果と呼ばれるものです。
肩や腰など効かせたい場所の近くにあるツボにはこうした作用が期待できます。
ツボの刺激によって得られる効果はシンプルな局所性のものばかりではありません。
もうひとつ、中枢性の効果も期待できます。
たとえば、手にある「合谷」というツボ。
このツボは万能ツボとして有名で、主に上半身の痛みや全般の軽減効果があります。
実際に「合谷」を刺激した時の脳の状態をMRIで調べると、手のツボを刺激したはずなのにどういうわけか脳の血流が増すことが判明されました。
刺激した部位の周辺の血流が増すだけでなく、痛みを感じる脳という中枢の血流もアップするのです。
この時脳内で痛みを和らげる鎮痛物質が分泌されていることが明らかにされています。
これが、ツボ刺激の中枢性の効果です。
世界が注目せざるを得ないわけです。

身体の新常識 第50話 高カカオ(ハイカカオ)チョコレートの効能
高カカオチョコレートには、実ははっきりとした定義はありません。しかし、一般的にはカカオの含有率が70%以上のチョコレートが、高カカオチョコレートとして分類されることが多いです。
一般的なチョコレートのカカオ含有率は30~50%程度で、砂糖やミルクなどを配合することで甘さを出しています。
一方の高カカオチョコレートは、砂糖やミルクなどの量が少ない分、主原料であるカカオ特有の味わいが強く、甘さがやや控えめな点が大きな特徴です。
高カカオチョコレートには、カカオに含まれるカカオポリフェノールが豊富です。
カカオポリフェノールは、健康面にさまざまな効果が期待できるといわれています。
便通改善
カカオポリフェノールには腸内環境を整え、便通改善を促す食物繊維が豊富です。
定期的に適量摂取することで、便秘の改善や予防につながるでしょう。
美容効果
人の体は、体内が酸化することで老化が進みます。カカオポリフェノールは活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持ち、肌を若々しく保ったり、血をさらさらにしたりするエイジングケア効果もあるとされています。
普通のチョコレートよりも低糖質
一般的なチョコレートより糖質を抑えられる点も、高カカオチョコレートの魅力。
カカオにはテオブロミンという苦味成分が含まれており、この成分には脂肪分解作用があるといわれています。
また、カカオポリフェノールには、脂肪の蓄積を抑制する働きも。
砂糖やミルクの配合が抑えられているため、お菓子類を控えたいダイエット中の方にも高カカオチョコレートはおすすめです。
認知症予防の可能性も
カカオポリフェノールには、アルツハイマー型認知症や認知機能との関連性があるとされているBDNF(脳由来神経栄養因子)に働きかけて、脳の認知機能を高めるという研究報告もあります。
BDNFは脳にとって重要な栄養分ともいわれており、加齢とともに減少していくといいます。認知機能の向上によって、記憶力アップや認知症予防につながる可能性があるでしょう。
高カカオチョコレートを食べるタイミング
高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、水溶性の成分のため体内の水分と一緒に吸収され、比較的短時間で効果が発揮されます。
しかし、その分持続性が低く、数時間しか体内にとどめておくことができません。
効果を持続するためには、毎日少量ずつ、朝、仕事の合間やおやつ、一日の終わりなど、数回に分けて食べるのがおすすめです。

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身体の常識 第49話 六腑の働き 「三焦(さんしょう)」について
「三焦(さんしょう)」について三焦は、気と水の通り道で五臓六腑に送りだす働きがあります。
・ 全身の気と水液の通路
三焦は気と水の「通り道」を意味しており、上焦・中焦・下焦の3つに
分けています。対称となる臓器はありませんが、三焦は、
上焦は心・肺で、中焦は脾(胃)、下焦は肝・腎に分布していると考えています。
今回は、「五臓」に続いて「六腑」について説明しました。「五臓と六腑」はお互いに助け合っているため、臓腑が悪くなると、「六腑」にも影響を与えます。
「五臓六腑」を理解できると、いろいろな方面から自分の体質や症状などを理解できるようになります。

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