2025年4月10日
身体の新常識 第45話 腸は第二の脳
腸が「第二の脳」と呼ばれる理由は、全身を統括する中枢だから腸が第二の脳と呼ばれる理由は以下の3点があります。
・ 腸と脳は相互に影響し合う脳腸相関
・ 腸は脳に次ぐ神経細胞を持ち指令を出している
・ 性格も腸内細菌によって変わると言われている
腸と脳は相互に影響し合う脳腸相関
腸と脳は互いに影響し合う関係であり、これを「脳腸相関」と呼びます。
自律神経系やホルモンなどを介して情報を伝達し、脳と腸は影響し合っています。
ストレスや不安を感じると腹痛や便意を催すことは、脳から腸への影響です。
一方で胃腸の調子が悪いと、不安や抑うつなど気分の変化を起こすことが知られています。脳の指令が腸に伝わるだけでなく腸の不調が脳に影響することから、腸は第二の脳と呼ばれます。
腸は脳に次ぐ神経細胞を持ち、指令を出しています。
腸は1億以上の神経細胞数を持ち、その数は脳に次ぐ多さです。
また腸だけで消化・吸収・排泄の機能を果たします。
腸は自律神経系やホルモンの分泌によって、脳に情報を送ります。
脳はその情報を基に調整を行い、腸からの影響が全身に広がる仕組みです。
腸は独自で機能を果たすだけでなく、全身の調整に間接的に関与しており「第二の脳」と呼ばれています。
性格も腸内細菌によって変わると言われています。
腸が第二の脳と呼ばれる理由に、腸内細菌の状態が性格に影響する可能性が挙げられます。
腸内細菌を含めて腸内環境を整えることが、心身の健康維持に重要なことが分かります。
「脳」と「腸」両者を整えるとメンタルの安定が期待できます。
相関関係にある脳と腸の両方を整えると、メンタルの安定が期待できます。
脳と腸それぞれを整えるためのアプローチは以下の通りです。
・ 脳へのアプローチ:気分転換・睡眠・人間関係
・ 腸へのアプローチ:食事・運動・水分補給
メンタルを安定させるための脳へのアプローチは次の通りです。
・ 気分転換
・ 質のいい睡眠
・ 良好な人間関係
脳の状態を改善させるためには、ストレスの軽減を心がけましょう。
趣味や入浴での気分転換、適度な運動、就寝前にスマートフォンを見ないなどは、睡眠の質を高める効果が期待できます。
また自然との触れ合いでリフレッシュしたり、仲がいい友人・家族と触れ合ったりすることも大切です。
定期的な運動や感情を動かすことでセロトニンの分泌を促し、脳の状態を整えましょう。
腸へのアプローチ:食事、運動、水分補給
腸へのアプローチでストレスの軽減やメンタルの安定を目指す場合は、以下に取り組みましょう。
・ 食生活の改善
・ 適度な運動
・ 十分な水分補給
腸内環境を改善するには、食生活を変えて腸内細菌の状態を整えることが基本です。
食生活の改善では発酵食品、オリゴ糖を含む食品、食物繊維が多い食品の摂取をしましょう。

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