2025年3月12日
身体の常識 第40話 五臓とは 腎について
腎について腎は人の成長や発育に関わりのある臓腑です。腎が不調になると、老化現象が起こりやすくなります。
・ 蔵精をつかさどる
人が生きていくには「精」が必要です。精とは細胞・ホルモンなど人の生命活動に
関わるものを指します。精には「先天の精」「後天の精」があります。
先天の精は、両親から受け継ぐもので、後天の精は毎日の食事などから作り出されま
す。
・ 水をつかさどる
腎は水分の代謝をコントロールしており、尿を作り出したり、
排出させたりすることで体の中の水分を調節しています。
・ 納気をつかさどる
腎は呼吸と関わりがあり、体の中にある病気の原因となる空気を排出することに
よって、腎の働きをコントロールしています。
・ 華は髪にあらわれる
腎の状態は、髪にあらわれます。腎が不足すると、抜け毛や白髪が出たり、
髪の毛のツヤがなくなります。
・ 耳に開きょうする
耳との関係が深く、腎が衰えると、耳なり、聞こえにくくなるなどの症状が
現れます
・ 液体は唾(つば)
腎の状態は、唾にあらわれます。腎の状態が正常であると、唾は口の中を潤し、
食べ物を消化しやすくします。
・ 情志(感情)は恐・驚
恐れや驚きは、腎に影響を与えます。腎が衰えると耳が聞こえなくなったり、
尿や便をもらしたりすることもあります。
「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」の役割を知ることによって、自分の体に起きた不調は何が原因かを知ることができます。まずは、現在の状態について確認してみてはいかがでしょうか?
例えば目がかすんだり、耳が遠くなってきたら肝腎の不調が原因かもしれません。簡単なところから確認してみましょう。

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