2025年3月8日

身体の常識 第39話 五臓とは 肺について

2025年3月8日

肺について

 肺は、全身の気と呼吸をコントロールし、体に潤いを与えます。

・ 気と呼吸をつかさどる
  肺は、気を作り出し、全身に気を送ります。肺は、呼吸することにより、
 体内の病気の原因となる気を排出し、自然界の清らかな空気を吸入します。
・ 宣発と粛降をつかさどる
  宣発とは、肺の気を上に上げたり、体の外に向けることで、気をめぐらせたり、
 発散させたりすることを意味しています。粛降は、肺の気を上から下へ下げたり、
 体の中にむけることにより、浄化したり、気をおぎなうことを意味しています。
・ 水道を通調する
  肺は、水をめぐらせたり・分散させたりする働きがあります。
 体の臓腑に栄養と潤いを与えます。
・ 華は皮毛にあらわれる
  肺は、皮膚や皮毛と関係が深く、外からの邪気から体の表面を守る働きがあります。
 肺の働きが悪くなると花粉症や皮膚の乾燥などが起こります。
・ 鼻に開きょうする
  鼻と関係が深く肺が不調になると鼻水・鼻づまりなどがおこります。
 嗅覚や声に対する病気は肺につながっていると考えます。
・ 液体は鼻水
  鼻の中を潤す作用があります。
・ 情志(感情)は悲・憂
  肺は悲しい・憂うなどの感情を生み気を消耗しやすくなります。