身体の新常識 第27話 野菜を先にたべるだけで本当に血糖値が下がる?

2025年1月12日


 ベジファーストとは「ベジタブル・ファースト」、つまり「野菜を一番最初に食べる」食事方法です。
なぜ野菜を先に食べることが健康につながるのでしょうか?

ポイントは「血糖値の上昇を緩やかにすること

 食事により糖質を摂取すると血糖値が上がります。しかし血糖値の急激な変化は、体に良くない影響を及ぼします。
野菜や海藻類に含まれる食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。
 特に水溶性食物繊維は、でんぷんを消化・吸収する速度を遅らせる働きがあるため、血糖値が緩やかに上昇していき、太りにくいからだづくりに繋がります。
特に生活習慣病、肥満が気になる方にはベジファーストの食べ方がおすすめです。

さらに、食後に眠くなりにくくなる効果も!

 ランチの後に眠くなってしまい、午後の仕事に集中できないというサラリーマンの方も多いのではないでしょうか?
 実は食後に眠くなる原因にも、血糖値の急激な変化が関係しています
急激に血糖値が上がると、インスリンと呼ばれるホルモンが必要以上に分泌されます。
すると、インスリンの過度な分泌により今度は血糖値が急降下し低血糖になってしまいます。
その結果、脳に必要なエネルギー源・ブドウ糖が足りなくなり、眠くなってしまうのです。
 野菜を先に食べて血糖値の上昇を緩やかにすることで、食後に眠くなるのを防ぐことにもつながるのです。

どんな野菜から食べるのが良い?

 野菜を食べる際は、食物繊維の多いキャベツやレタスなど葉物野菜や、糖質の少ないわかめなど海藻類を先に食べるのがおすすめです。
 ポテトサラダなど芋類やコーンは糖質が多いため、時間をおいて後に食べる方が良いでしょう。

ゆっくり時間をかけて食べる事も大切

 血糖値の急上昇を防ぐには、食事は20分以上時間をかけて食べることが理想と言われています。
 早食いしてしまうと、満腹中枢が刺激されずその結果食べ過ぎてしまいます。
満腹中枢を刺激し、食欲を抑制するためにも時間をかけ、ゆっくりよく噛んで食べることを心がけましょう 。
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