2025年

本年 ありがとうございました。

2025年12月29日

 本年も格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
皆様のご理解とご協力のおかげをもちまして、無事に一年を終えることができました。
 日々の診療を通じて、皆様の笑顔に支えられた一年でございました。

 来る年も、より一層の安心と信頼をお届けできるよう、精進してまいります。
 変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛のうえ、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


池田鍼灸治療院

中医学の教科書 第11話 脾は運化・昇清作用 パート2

2025年12月27日


?? 昇清──気を上へと導く力

 昇清とは、脾が生成した精微な栄養を、肺や心、頭部へと上昇させる働きです。
 この「清(せい)」が上がることで、気血が全身に行き渡り、精神活動も安定します。
また、昇清には内臓を正しい位置に保つ“昇提(しょうてい)”作用も含まれます。
 脾の昇清が弱まると、胃下垂、脱肛、子宮下垂などの「内臓下垂」や、めまい、集中力の低下、慢性疲労などが現れます。

鍼灸では、脾気を補い、昇清を助けるツボを用います。
? 百会(ひゃくえ):
   気を上げ、意識を明瞭にする。
? 気海(きかい)・関元(かんげん):
    元気を補い、脾の昇提を支える。
? 章門(しょうもん):
    脾の募穴。脾気の調整に重要。

? 養生の知恵──脾をいたわる暮らし

 脾は「湿を嫌い、乾を好む」とされ、梅雨や秋の長雨、甘いものの摂りすぎは脾の働きを弱めます。
 脾を守るには:
? 温かく消化のよい食事(お粥、蒸し野菜、味噌汁など)
? 甘味の節制(特に冷たい甘味)
? 朝食をしっかり摂る
? 適度な運動と規則正しい生活
 これらが、脾の運化・昇清を助け、心身の活力を支えてくれます。

 脾は、食を命に変え、気を上へと導く静かな力
その働きが整えば、身体は軽やかに、心は晴れやかに日々を過ごせます。
 鍼灸は、その静かな力に寄り添い、命のめぐりを整える術。
一針一息の中に、食と気の調和が息づいています。

中医学の教科書 第10話 脾は運化・昇清作用 パート1

2025年12月25日

?「脾は運化・昇清をつかさどる」──命を養い、気を上げる静かな力

 私たちが日々口にする食事は、単なる栄養補給ではありません。
 それは、身体をつくり、心を支え、命を巡らせる“いのちの源”。
この食物を受け取り、必要なものに変え、全身に届ける──その中心にあるのが「脾(ひ)」です。
 東洋医学では、脾は「後天の本」「気血生化の源」と呼ばれ、生命活動の根幹を支える臓腑とされています。
 その働きは主に、**運化(うんか)と昇清(しょうせい)**という二つの作用に集約されます。

? 運化──食を“命”に変える力

 運化とは、飲食物を消化・吸収し、身体に必要な「水穀の精微(すいこくのせいび)」へと変化させる働きです。
 この精微は、気・血・津液の材料となり、全身を潤し、動かします。
 脾の運化が健やかであれば、食欲は安定し、四肢に力がみなぎり、肌肉は引き締まり、心も軽やかに保たれます。
 逆に運化が滞ると、食欲不振、腹部膨満、倦怠感、下痢、むくみなどの不調が現れます。

鍼灸では、脾経や胃経の経穴を用いて、運化の力を高めます。

? 中?(ちゅうかん):胃脾の中心を整え、消化力を高める。
? 足三里(あしさんり):気血を補い、胃腸の働きを活性化。
? 脾兪(ひゆ):脾の基本的な働きを支える背部の要穴。

臨時休診のお知らせ

2025年12月24日

お客様各位

臨時休診のお知らせ

 私用の為
1月9日(金)
午後の診療

 臨時休診させていただきます。
大変、ご迷惑をお掛けいたします。
申しわけありません。

池田鍼灸治療

中医学の教科書 第9話 心は君主の官

2025年12月20日


?「心は君主の官」──命と精神を統べる、静かなる王

  古代中国の医学書『黄帝内経』には、五臓六腑を国家の官職にたとえる記述があります。
 その中で「心は君主の官、神明これより出ず」とされ、心はまさに国家の君主=王にたとえられています。
  この“君主”とは、単に心臓という臓器を指すのではなく、全身の統率者としての心を意味します。
  血を巡らせ、精神を宿し、五臓六腑の調和を保つ──それが「心」の本質です。

?? 血脈を主る──命をめぐらせる王の力

  心は「血脈を主る」とされ、血液を全身に巡らせる中心的な役割を担います。
 脈がしっかりと打ち、顔色が明るく、肌や髪に艶があるのは、心の血が充実している証。

 鍼灸では、心経や心包経のツボを用いて、血の巡りを整え、心の働きを支えます
? 神門(しんもん):
     心の安定を助け、動悸や不眠に。
? 心兪(しんゆ):
     背部にある心の要穴。血脈と精神の調和に。
? ?中(だんちゅう):
     胸の中心に位置し、気血の流れを整える。

? 神を主る──精神を統べる王の知恵

 東洋医学では、「心は神を主る」とされます。
ここでいう「神(しん)」とは、意識・思考・感情・記憶・夢など、精神活動のすべてを含む広い概念。
 心が健やかであれば、精神は安定し、眠りは深く、感情は穏やかに保たれます。
 逆に心の神が乱れると、不眠、不安、物忘れ、夢が多い、情緒不安定などの症状が現れます。
 鍼灸では、神を安んじるために、心と脾・肝との連携を整える施術が行われます。

? 養生の知恵──君主をいたわる暮らし

 心は「火」に属し、夏に最も活発になります。
そのため、夏の過労や冷飲食、睡眠不足は心を傷めやすくなります。

? 赤い食材(なつめ、クコの実、ビーツなど)で心血を補う
? 苦味のある食材(ゴーヤ、セロリ)で心火を鎮める
? 静かな時間を持ち、感情を整える
? 深い呼吸と瞑想で神を安んじる

 これらは、君主たる心をいたわる日々の養生です。
心は、命と精神を統べる王。
 その王が静かに玉座に座っていれば、身体という国は平和に保たれます。
鍼灸は、その王の声に耳を澄ませ、静かに寄り添う術。
一針一息の中に、心身の調和と、命の尊さが息づいています

年末年始休診のお知らせ

2025年12月16日

年末年始休診のお知らせ

12 月 29 日 (月) 平常通り診療
   30 日 (火) 休診
   31日 (水)休診
1 月   1 日 (木) 休診
    2 日 (金) 休診
    3 日 (土) 休診
   4 日 (日) 休診
    5 日 (月) 平常通り診療

 本年中は格別のご厚情を賜り感謝にたえません。
ご家族皆々様おそろいにて、幸多き新年をお迎えことと
ご祈願させていただきます。
               池田鍼灸治療院

中医学の教科書 第8話 心は血をつかさどる パート2

2025年12月13日

血は神を養う──心と精神のつながり
 東洋医学では、「心は神を蔵す」とも言われます。
ここでいう「神(しん)」とは、思考・感情・意識・夢・直感など、精神活動のすべてを含む広い概念です。
 そしてこの神は、心の血によって養われています。
つまり、心の血が充実していれば、精神は安定し、眠りも深く、感情も穏やかに保たれるのです。

 逆に心血が不足すると、不眠、夢が多い、物忘れ、不安感、動悸など、まさに“心が落ち着かない”状態になります。

? 養生の知恵──心血を育てる暮らし

 心は「火」に属し、夏に最も活発になります。
そのため、夏の過労や睡眠不足、冷たい飲食の摂りすぎは、心血を消耗させやすくなります。

? 十分な睡眠と休息
? 穏やかな感情の表現
? 赤い食材(なつめ、クコの実、ビーツなど)で心血を補う
? 深い呼吸と瞑想で神を安んじる

 これらは、心の血を養い、神を守る日々の養生です。
心は、血をめぐらせ、神を宿す器。
その働きが整えば、身体は潤い、心は静けさを取り戻します。
鍼灸は、その静けさを支える術。
一針一息の中に、命のめぐりと、心の安らぎが息づいています。

中医学の教科書 第7話 心は血をつかさどる パート1

2025年12月8日

??「心は血をつかさどる」──命をめぐらせ、心を宿す器

  私たちの身体をめぐる「血(けつ)」は、単なる栄養や酸素の運搬物ではありません。
 東洋医学では、血は生命の潤いであり、精神(神)を養う源とされています。
 その血を生み出し、全身に巡らせる中心的な存在──それが「心(しん)」です。

? 血脈を主る──心が命をめぐらせる

 「心は血脈を主る」とは、心が血を生成し、血管(血脈)を通じて全身に巡らせる働きを担っているという意味です。
 脾胃で作られた水穀の精微は、肺を経て心に入り、心の“火”によって赤く染まり、血となって全身を潤します。
 この働きが健やかであれば、顔色は明るく、肌や髪に艶があり、脈はしなやかに打ち、心も穏やかに保たれます。
 逆に心の血が不足すると、動悸、不眠、顔色のくすみ、集中力の低下など、身体と精神の両面に不調が現れます。

? 鍼灸で心血を養う

鍼灸では、心の血を補い、巡らせるために、心経や心包経、脾経などの経穴を活用します。

? 神門(しんもん):心の安定を助け、不眠や不安感に。
? 心兪(しんゆ):背部にある心の要穴。心血の巡りを整え
          る。
? ?中(だんちゅう):胸の中心に位置し、気血の調和を
           促す。
? 三陰交(さんいんこう):脾・肝・腎を調え、血の生成を
             助ける。

 これらのツボは、心の血を養い、神(しん)を安んじるための“静かな処方”です。

中医学の教科書 第6話 気血と肝血は別物

2025年12月5日

?気血とは?

「気血」は中医学の基本概念であり、生命活動の根幹を支える二つの要素です。
? 気: 目に見えない生命エネルギー。
  推動・温煦・防御・固摂・気化・営養などの作用を持つ
? 血: 身体を滋養し、精神を安定させる物質的な要素。臓腑・
   筋肉・皮膚・精神活動を支える

 この二つは「気血同源」と言われ、互いに依存し合いながらバランスを保っています。

? 肝血とは?

 「肝血」は「血」の中でも肝が蔵する血液のことを指し、特定の機能と関連があります。
?  肝は「蔵血」の臓であり、血液を蓄え、
 必要に応じて全身に配分する
?  肝血は特に目・爪・筋肉・月経・情緒安定に深く関与
?  肝血が不足すると、目の疲れ、爪の脆弱、こむら返り、月経不順、情緒不安定などが現れる

? 両者の関係と違い

概念 :気血 生命活動の基本要素(全身に関わる)
    肝血 肝に蓄えられた血(特定臓腑に関わる)
範囲: 気血 全身的
    肝血  肝中心の局所的
機能 :気血 気:動力、血:滋養
    肝血 肝血:目・筋・爪・月経・情緒の調整
関係性:気血 気が血を生み、血が気を養う
    肝血 肝血は血の一部であり、気の推動で巡る

 つまり、肝血は「血」の一部であり、気血のバランスの中に位置づけられる存在です。肝血の不足は、気血全体の不調にもつながるため、治療や養生では両者を同時に考慮することが多いです。

? まとめ

 気血は全身の生命活動を支える「陰陽の柱」、肝血はその中でも「肝の蔵血機能」に特化した重要な要素です。
両者は別物ですが、切り離せない関係にあります。

臨時休診のお知らせ

2025年11月29日

お客様各位

臨時休診のお知らせ

 私用の為
12月10日(水) 午後の診療

臨時休診させていただきます。

大変、ご迷惑をお掛けいたします。
申しわけありません。

池田鍼灸治療