身体の新常識 第24話 グルテンフリーで健康になる?    

2024年12月21日

グルテンフリーとは

「グルテンフリー」とは”グルテン”を含む食品、つまり小麦を原料とする食品の摂取を制限する食事法。注目のきっかけは海外の有名スポーツ選手や有名モデルが実践し、体質改善の効果が現れたことでした。
 現在、欧米ではグルテンフリーを謳うメニューや加工食品が増え、日本でも小麦の代わりに大豆などを使用したグルテンフリー食品が手に入れるようになりました。

減量法となりえるか
ダイエット、日本語の罠?


 「ダイエット(diet)」は日本語に訳すと食事法。したがって海外でいうところのグルテンフリーダイエットはグルテンを避ける“食事法”です。
しかし日本で「ダイエット」というと減量を差す言葉としての認識が強いため、やせることを目的としていると誤解している人も多いようです。
 減量法と思わずとも、健康法の一つとして効果があると認識している人も多いですが、
健康な人が実践して何らかの効果があるという科学的根拠はまだ見つかっていません。
 体調が良くなり体重が減ったケースは、「セリアック病」やグルテン不耐症による体調不良が改善した影響ではないかと考えられます。
 小麦のグルテンなどのタンパク質は、パン、麺類、ケーキ・クッキー・和菓子などのほか、唐揚・天ぷら・とんかつなどフライ食品の衣、カレーのルウやホワイトソース、ミートソースなど、小麦粉を使った食品は多種多様です。
グルテンフリーで痩せたつもりが、実はただクッキーやお菓子を控えたから…、小麦を避けたら食べられるものが極端に減った…という可能性も 。

グルテンフリーのデメリット

 日本人に多く見られる乳糖不耐症。牛乳を飲むと腹痛になる人、いらっしゃいますね。
同様に、グルテンを摂取すると消化器系に影響がでる人も一定数いるようです。
  そのような方にはグルテンフリーが有効ですが、安易にグルテンフリーを行うと小麦食品をばっさり排除することになるため、栄養バランスの偏りを招きやすく、健康上のリスクもあります。
自己判断で長期間継続して行うことは避け、必ず医師の指導のもと行う必要があります。
 また、健康な人が実態を知らずにグルテンフリーを取り入れるとビタミンBや食物繊維が不足し、かえって太る原因となったり、別の健康被害をもたらす可能性もあります。
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