2024年11月27日
身体の新常識 第20話 注意すべきはカロリーではなく「糖質」オーバー
糖尿病の改善や予防には、「摂取カロリー」に気を付けた食生活が必要・・・・・・と考えてきた人が多いのではないでしょうか。
実際、従来の糖尿病の食事療法は、標準体重から算出した一日の摂取カロリーを定めた上で、このうち50~60%は糖質のものを摂るという「カロリー制限食」が主流でした。
ところが近年、新たに考え方として注目を集めてきたのが「糖質制限食」です。
ご飯やパンをはじめとした糖質を制限し、代わりにタンパク質や脂肪、野菜などはいくら食べても良いという食事療法をいいます。
糖質制限食を始めると、速やかに血糖値が下がるというメリットがあります。
血糖値を直接上昇させるのは糖質だけという生理学的事実がありますから、それを抑えることで血糖値が下がるのは当然です。
そして糖質制限を続けることで薬剤投与の必要性が下がるほか、インスリンの量を少なめにして血糖コントロールが出来ていくようになります。
ただし、過剰な糖質制限はやはり禁物。炭水化物や脂質も健康な体作りには一定の摂取は必要だからです。
ちなみに成人が一日摂るべき糖質量は250~300gといわれていますから、その半分の130g以下を目安に、一日の糖質の摂取を考えていくようにしましょう。
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