身体の新常識 第12話 寝不足だと食欲が増して、ダイエットの敵になる?

2024年9月23日

 なんだか最近太ってきちゃって・・・・。 どうして?
と首をかしげるあなた、毎晩しっかりと睡眠がとれていますか?

 実は肥満と睡眠には関連があり、毎日十分な睡眠がとれていないと、太りやすい生活習慣につながりやすいといわれています。
 その秘密が、体内に生じる2つの物質「レプチン」と「グレリン」の存在です。
「レプチン」は食欲を抑制するホルモン、「グレリン」は食欲を増進させるホルモンであることがわかっています。
 そして米スタンフォード大学が2004年に行った調査によると、8時間寝た人に比べて5時間しか寝ていない人は、食欲を促す「グレリン」の量が藥5%多く、食欲を抑える「レプチン」の量が約15%低いという実験結果が出たのです。
 つまり睡眠不足になると、それだけ食欲が増していくということ。
加えて、甘いものや塩味の強いもの、炭水化物が食べたくなる傾向も、結果はいうまでもありません。
睡眠不足の人は、しっかり寝ている人よりも肥満のリスクが高くなってしまうわけです。

 食欲が増して糖分などを摂りすぎると、催眠作用のある「メラトニン」という物質の分泌が遅くなり、更に睡眠不足を進行させるという悪循環にも陥ります。
食欲をコントロールするホルモンのバランスを健全な状態に保つためにも、質の良い睡眠を十分に摂ることはとても重要なのです。
 何より、睡眠時間が慢性的に不足すると昼間眠くなってしまい、身体を動かすこと自体が億劫になってしまいますね。
食べる量が増え、運動もしないのであれば、行く末は火を見るよりも明らかです。
まずは睡眠不足を解消しましょう。

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