身体の新常識 第4話 コーヒーのポリフェノールで脳梗塞を防げる

2024年7月29日

 コーヒーには近年、さまざまな健康効果が報告されています。
糖尿病や認知症の予防や肥満防止、または大腸がんや肝臓がんを防ぐ可能性など、コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールを中心にとした成分による効果が注目されています。
 中でも注目すべきは、脳梗塞などの「脳卒中の予防」に効果的であるという点でしょう。

 2015年5月に、国立がん研究センター予防研究グループは、コーヒーを習慣的に飲む人は心臓病や脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという結果を報告しました。
 同研究では、国内の45~74歳で循環器疾患、がんの既往のない方約8万人を対象として調査が行われ、脳梗塞の発症リスクを比較しました。
その結果、コーヒーを飲む習慣のある人は、全く飲まない人に比べて脳梗塞の発症リスクが減少していたのです。
海外ではさらに大規模な調査が行われ、約40万人を対象とした研究で、コーヒー摂取は脳卒中の死亡リスクを下げる報告がなされました。
 ちなみにコーヒーの摂取量ごとに同リスクを比較した研究もあり、それによれば一日3~4杯程度のコーヒー摂取が最も脳卒中のリスクを低下させるという結果が得られたそうです。

 食後の「アフターコーヒー」はずっと以前から定着している食習慣の一つでもありますが、そこにはきちんとした医学的なエビデンスが存在していたということ。
毎日適量に飲むことで脳卒中の予防に役立てましょう。

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