新身体常识 第2集 高血压与中医 (针灸)

2024年7月22日

 漢方(鍼灸)では、高血圧の原因の多くは、血行不良による血の汚れ、また血液を送り出す『心』の失調や心との影響の深い『肝』や『腎』の機能低下や乱れなどによると考えます。
 もちろん、生活習慣が大きく影響する高血圧。塩分やコレステロールの高い食生活や肥満、運動不足、喫煙、ストレスなどのリスク要因を見直し、生活習慣を改善することは基本です。さらに漢方薬で、高血圧になりにくい体質づくりをしていきます。

 高血圧に用いる漢方(鍼灸)は、血流を良くする、肥満を改善する、自律神経を安定させる、のぼせなどの熱症状をとる、などの作用により血圧を正常にしていくものです。
血圧そのものを下げる降圧剤とはここが大きく異なります。
 このため、同じ高血圧と診断されても、漢方(鍼灸)では個々の体質によって薬の種類や施術方法が変わってきます。
実際の漢方(鍼灸)相談で多い高血圧のタイプは『?血(おけつ)』『肝火(かんか)』『陰虚(いんきょ)』です。

『?血(おけつ)』  毛細血管が血行不良を起こした『?血(おけつ)』の高血圧
『肝火(かんか)』  自律神経の乱れで気が上逆した『肝火(かんか)』の高血圧
『陰虚(いんきょ)』 加齢でからだが消耗した『陰虚(いんきょ)』の高血圧

 鍼灸治療では、ツボを刺激することで臓腑の働きを助け、血流や水分代謝の改善を促します。
 また、肩こりや首のこりが強い場合、頭部への血流障害や自律神経の働きにも影響するため、首や肩の凝りに対するアプローチも同時に行い、自律神経の働きを整えます。


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