The new normal of the body Episode 1 "Reduced sugar" is more effective than "reduced salt" for high blood pressure

2024年7月18日

 歳をとるごとに心配になる高血圧。
高血圧の基準は135/85Hg以上と定義されています。
 その数値が高いと知ったとき、皆さんはきっと、「まずい!塩分を控えないと・・・」
と考えるのではないでしょうか。

 もちろん、それは誤りでありません。
塩分に含まれるナトリウムを過剰に摂ると、血液の濃度が高くなるため、浸透圧を一定に保とうとする働きによって血液中に水分が増えていきます。
体内への水分の蓄積が促され、血液量が増えることで血圧が上昇するわけです。
つまり、塩分と血圧には深い関係があるというのが一般的な常識です。

 ところが近年、塩分よりも「糖」の方が高血圧を促す作用が大きいのでは?
という研究報告が相次ぐようになりました。
さまざまな基礎実験や臨床研究から、砂糖に含まれている「果糖(フルクトース)」が高血圧の重要な原因であることが指摘されているのです。
 具体的には、果糖が十二指腸と腎臓の尿細管に作用して塩素とナトリウムの吸収を促し、浸透圧を上昇させるから。
加えて果糖にも交感神経を興奮させてしまい、血圧を上げるホルモンの分泌を促してしまう効果もあります。

 つまり、いくら塩分を控える食生活しても、代わりに糖分をたくさん摂っていては本末転倒ということ。
塩分もダメ! その上糖分も・・・じゃあ、何を食べればいいの?
そんなふうに思って仕方がないかもしれませんが、まずは<高血圧=過剰な塩分>という認識を変えて、塩分も糖分も適量を摂る食生活に改善していきましょう。

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