2024年4月20日
漢方の暮らし 第88話 自律神経のバランスが乱れると
年がら年中アドレナリンを出している人がおおくなっています。現役でバリバリ働いている方やスポーツ選手は、「アドレナリン」は絶対必要な脳内伝達物質です。
例えば、野球の選手がバッターに立つときは「交感神経」がフル活動します。
「ノルアドレナリン」が脳内を満たします。
血圧が上昇し、心臓がドキドキして、球をよく見るために瞳孔が開き、
呼吸が早くなるといった一連の「交感神経」の緊張状態が起こります。
そうでないとホームランを打つことはできませんから、
いつも仕事をバリバリこなし、休日はゴルフやテニスなど趣味にも手を広げてやる気満々な人、周りにいませんか。
逆に、趣味も持たず一日中のんびりと過ごしている人もいます。
「交感神経」、「副交感神経」の関係を分析している学者の先生は、どちらのタイプにも問題があると指摘されています。
「ノルアドレナリン」はやる気を出したり、仕事に対する意欲や集中力を高める働きがありますが、増えすぎると攻撃的になったり、怒りやすくなります。
今の世の中は競争社会といわれるように、強いことがもとが求められ、大人になっても競争社会で働くことが宿命になり、「ノルアドレナリン」の出番が多くなりすぎています。
そして春の陽気は「アドレナリン」に拍車をかけ、ストレスに関する不調が出やすいのです。
頑張りすぎず、自律神経のバランスをとってストレスを改善することが免疫力アップにつながります。
この頃、切れやすい人が増えているような気がします。
いつもなぜかイライラしている人、周りにいませんか。
なぜこんなことで-・・・・と思っても、本人は気付いていないことが多いようです。
同僚の無神経なおしゃべりが気になる。
先輩の親切なお節介が鬱陶しい。
奥さんの掃除が手抜きで、埃が気になる。
いつもなら受け流していた些細なことが、この季節にはなぜか気になる方がいます。
怒りの感情は、春の樹樹がどんどん伸びていくように上昇しやすいものです。
「アドレナリン」は暴走しやすいのです。

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