漢方の暮らし 第87話 戦うときは交感神経が必要

2024年4月17日

 結婚式のスピーチを頼まれたことはありませんか?
せっかくのご馳走もほとんど喉を通らず、いざスピーチとなると呼吸が浅くなり、心臓がバクバクして頭が真っ白になってしまうものです。
 この状態は「アドレナリン」が分泌されて、「交感神経」が過剰に反応している結果です。

 例えば猫が屋根の上で喧嘩した時を想像してください。
目がランランと光って背中の毛が逆立って、今にも飛びかかろうとする姿勢をとりますよね。
これは動物が生きていくために必要不可欠な一連の働きです。
何かを行動するときは「交感神経」が働く必要があるのです。

 この「交感神経」の暴走をコントロールする働きをするのが「ギャバ」「セロトニン」などです。
自分で命令しなくても、身体がリラックスしているときにはこれらのホルモンが働いてくれているのです。
 車でいえば、「アセチルコリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」などは脳の興奮を高めるアクセル役に、
「ギャバ」「セロトニン」は神経の興奮を抑えるブレーキ役をたんとうします。

 このネットワークが繋がることで、人間の考え方や行動、喜怒哀楽などの感情がコントロールされるわけです。


?Gg[???ubN}[N??