2024年2月2日

漢方の暮らし 第72話 冬は鹹味の食品・黒い食べ物でアンチエイジング

2024年2月2日

 五臓の関係でいうと冬は「黒い食べ物」と、「鹹味」がお勧めです。

 「鹹味」とは、「塩味」のことです。
いわゆる精製した塩ではなく、海からとれる塩の味です。

 「鹹味」は、かたくなったしこりを柔らかくする働きがあります。
身体を潤して気持ちや熱を静めたり、解熱作用や便秘にも良いとされています。
「鹹味」は、「五臓の腎」の働きを良くするとされているのです。

 漢方では、「腎」は成長と発育、ホルモンの分泌などの役割があり、不足するとだんだん加齢の症状が始まります。
つまり、「鹹味」は、物忘れや、精力減退、足腰の弱り、尿漏れ、冷え性などを防止する効果があるといえます。

 「鹹味」を持つ食べ物としては、昆布・海苔・ワカメ・海藻・いか・蟹・ナマコ・海月・蜆・牡蠣などがあります。

 もう一つ、冬の季節にお勧めは「黒いもの」です。
「黒い食べ物」は、「腎」を元気にします。
黒豆・黒コメ・黒砂糖・黒木耳・黒酢・昆布・海苔・ヒジキ・ワカメ・プルーンなどです。

 残念ながら老化は誰でもゆっくりと進んでいきますが、スピードを落とすことは可能です。
60歳では、前後の15歳の差が出てくるという新聞記事を以前見たことがあります。
つまり、同じ60歳の人でも、53歳の若さを保っている人と、67歳になってしまっている人がいるというのです。
その差は年齢が上がるほど大きくなるというのです。

 甘いものの過食は「腎」を弱らせ、髪を弱らせます。
いつまでも若々しく、美しい髪を保つためには「鹹味」「黒い食物」を常食し、甘いものを避けるというのが漢方からのおすすめとなります。
 髪は見た目の若さを左右する一番の要因と私は考えています。
美しい髪を保ち、元気でボケないように、毎日ご飯に黒ゴマをかけて、味噌汁にワカメを入れたり、黒豆を常食しましょう。