202311/28。
漢方の暮らし 第61話 秋は辛いものほどほどに 酸っぱいものをたくさん
食べ物にはそれぞれの季節ごとに、健康に良いと言われる「五色」と「五味」があります。秋の色は「白」、味は「辛」です。
辛味は「五臓」の「肺」に働きます。
辛い食べ物は身体を温めて血行を良くし、発汗を促進したり、「血」や「気」を巡らせる働きがあります。
晩秋の寒さが加わる頃には、葱・生姜・葫・胡椒・紫蘇・唐辛子・八角など辛いもので温めてあげると「肺」の働きが良くなります。
また白い食材は「肺」を潤してくれます。
白木耳・蓮根・大根・ゆり根・山芋などです。
ただ、辛い物を食べすぎると「肺」が活発になりすぎて、相対的に「肝」の機能を損なう結果になりやすいです。
「肺」と「肝」は「相克」といってお互いに牽制しあう仲なのです。
そのため、「肝」を元気にする酸味をとるとよいといわれています。
この関係は「少辛多酸」といって、辛いものはほどほどに摂って、梅干しや酢の物、酸っぱい果物を積極的に摂りなさいという教えです。
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