2023年11月14日

漢方の暮らし 第59話 乾燥は「外」からと「体の中」から

2023年11月14日

 夏には多すぎる湿気のために、胃腸の働きが悪くなり、水捌けが悪くなったり、血がドロドロになったりする不調に悩まされました。
 寒湿湿熱があるように、乾燥にも外からの乾燥と、体の中からの乾燥があります。

 秋の季節に起こる外からの乾燥を「外燥」といいます。
 一方、夏に汗をかきすぎたり、寝不足や冷房による身体の冷えなどが続くと、身体のラジエーターの機能が悪くなって肌荒れや風邪ひきが起こるようになります。
この乾燥は「内燥」といいます。
 秋の「外燥」は防ぎようがありませんが、「内燥」は自己責任です。

 でもご安心ください。
秋には、乾燥した身体を潤す食べ物を摂るようにすればよいのです。

 ・ 酸っぱくて甘いもの
    ザクロ・杏・葡萄・蜜柑・レモンなど想像しただけで口の中が酸っぱくなります。
 ・ 「肺」を潤すもの
    杏・大根・山芋・白木耳・ゆり根・梨・銀杏・蜂蜜
 ・ 白い食材
    白木耳・蓮根・大根・ゆり根・山芋など
 ・ 血や精を潤して栄養分を補う食品
    鶏肉・豚肉・うずら卵・スッポン・牛乳・黒豆・黒胡麻・山芋・クコの実など
 ・ 風邪から身体を守るもの(摂りすぎに注意)
    生姜・葱・葫・紫蘇など香辛料