漢方の暮らし　第58話　新型コロナウイルスには「衛気」と「営気

2023年11月2日

　身体の基本物質とされる「気」には、「宗気」「衛気」「営気」「元気」という4種類の「気」有。
　　・　《守护精神》は寒邪・燥邪・湿邪・熱邪など外界からの影響や、ウイルスや細菌から身体を守っている
　　　防衛隊です。
　　・　“能源”は身体の隅々まで栄養分を運んで“好”をいじしてくれている衛生兵です。
　　・　「宗気」は主に呼吸を行ったり血を身体中に巡らすための気といえます。
　　　その他にも身体を動かしたり、視覚や聴覚といった機能も支えています。
　　 このようなはたらきを持つ宗気は動気（どうき）とも呼ばれます。
　　・　“好”は生命活動を営むための最も基本的な原動力といえます。
　　　“好”は両親から受け継がれ、生きてゆくうえで消費されてゆきます。
　　　そして、私たちは飲食を通じて気を生み出し一部は“好”となって補充されます。
　　　しばしば“好”这「原気」（げんき）や「真気」（しんき）とも呼ばれます。

　《守护精神》は体の表面を流れて身体を防衛し、“能源”は体の内側を流れてお互いに協力して身体を守っています。
　「寒邪」や「湿邪」などの影響が強かったり、ウイルスの攻撃力が激しかったりして《守护精神》が身体お防衛できないと“能源”にダメージを与えます。
食欲がなくなったり、消化吸収の働きが悪くなったりします。
《守护精神》の不振は“能源”に及び、栄養不足からますます病気が重くなってしまうわけです。
また逆に“能源”の働きが悪くなって、身体の栄養が不足すれば、身体の防衛する《守护精神》が衰えます。

　《守护精神》和“能源”のどちらかの働きが悪くなった状態を《未央不和谐》它说。
《守护精神》の働きが悪くなって風邪やコロナにかかっても、栄養が十分に摂って“能源”の働きを強くすれば、
細菌やウイルスを退散してしまうわけです。

　インフルエンザや新型コロナウイルスの予防には「衛気」と「営気」の働きを常に強くしておくのが原則です。
つまり、栄養をしっかり摂って、「肺」の防衛力をつよくしておくことです。


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