Life of Kampo Episode 27: Mind and Body Are Inseparable

2023May 23, 2010

 最近はイライラ、憂鬱、不安などから起こる不調が増えています。
頭痛や便秘、下痢などごく一般的な不調はもとより、ストレス性〇〇〇といった精神的な不調から起こる病気も多く相談を受けます。

 西洋医学ではストレスや精神的な不調の対策はもっぱら「脳」に責任をもたせています。

 一方、漢方ではストレスや精神的な不調は「五臓六腑」が責任を負うと考えます。
「五臓」は単独に働いているのでなく、助け合ったり、けん制しあったりしながら、チームのバランスをとっているのです。
 人間の体には、「五臓」全体で「脳」の存在をカバーする仕組みがあると言えます。
ストレスなどの感情の問題は"Liver"の受け持ちです。
不安感などの精神的な問題は"Heart."が担当します。
外からの雨風は「肺」が守ります。
老化や免疫や精力は"Renal"の担当です。
そしてすべての気血を作り出しのは「脾」の働きです。

 「脳」だけに頼らなくてもいいのです。

 東洋医学では古くから「心身一如」という教えが基本になっています。
身体と精神は一体になっていて、身体が変われば心が変わり、逆に心が身体に影響を与えるという意味です。

 現代のような複雑な社会では身体と精神の間に脳が介在することで、心身も不調にしているケースが多くなっています。
 ヨガ、気功、座禅、太極拳、合気道、瞑想・・・・・すべて「心」と「体」を整える方法です。

 そして、究極の目的は頭でいろいろ考えることではなく、脳を空っぽにして、
精神的、身体的共に一体化となって穏やかな状態にすることが一番大事と考えます。


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