漢方の暮らし 第24話 立夏の日には

2023年5月13日

 立夏は、昼と夜の長さ同じになる春分と最も昼の長い日である夏至の中間にあたる日です。
新緑の季節で、端午の節句やゴールデンウイークが立夏に重なります。

 暦の上ではこの日から夏が始まる日といわれますが、日本の気候ではもう少し先になります。
中国には梅雨がないので、暑さのピークは日本より少し早くなります。

 夏といっても本格的な暑さはまだまだ先のことで、季節的に暑くも寒さもなく、湿度も低く過ごしやすい季節です。
長い休みに重なるので、旅行やスポーツ、レジャーに絶好な季節を楽しみましょう。

 春の野菜はマグネシウムが多く含まれ、冬の間にため込んでいた宿便を出す効果があります。

 ほうれん草、ニラ、春菊、新キャベツ・・・・・春にはおいしそうな野菜たちが店頭に一斉に出回ります。
 この野菜たちは前の年に種がまかれたり苗を植え付けられたものです。
寒い間は土の中でじっと養分を蓄え、春になって暖かくなると一斉に芽を吹いて大きくなったものです。
 人間も同じですね。
冬の間は活動を休めて、春の活動に備えてメンテナンスに励んでいました。
 春の野菜は、そんな私たちの身体に冬の間にため込んでいた宿便を出してくれる働きがあるのです。
旬の食べ物には何かしらお意味があるということを、漢方は教えてくれます。

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