2023年3月1日

漢方の暮らし第4話 女性の更年期障害

2023年3月1日

 人によって違いますが、大体45歳くらいから55歳くらいの間に起こることが多いようです。
早い人では45歳くらいから女性ホルモンの減少が起こり、自律神経に影響が起こるのが原因です。
更年期障害は閉経期に起こる自律神経のバランスの乱れと考えていいでしょう。

 頭痛、肩こり、のぼせ、冷え、寝汗などの肉体的な不調、それと同時に不安感、イライラ、焦燥感、無気力など、単独また複数で現れます。

 「精」の変遷でいえば、『黄帝内経』では7の倍数49歳になる陽明経脈はすべて衰え閉経するといわれています。
今の時代は生活様式の変化などで閉経は遅くなっているように感じます。

 発症の原因はホルモンバランスの乱れもありますが、体力や容貎の衰え、将来への不安など精神的な問題も複雑に関係していると考えられます。
 その原因に関しては「肝」「心」の不調も関連するので、それぞれの対応を一緒に考えましょう。


漢方の暮らし 第3話 女性は7の倍数で精気が変化する

2023年3月1日

 7歳になると、「腎気」が満たされ出し、歯が抜け永久歯が生え、毛髪もまた長くなってきます。
つまり幼児期は「精気」が未熟なので、歯や髪が生えそろわなかったり、おねしょをしたりするわけです。

 14歳になると発育が成熟して月経がはじまります。
さらに「精」は成長し、排卵が生じ生理が始まり妊娠が可能となります。

 21歳になると「腎気」が充満して体の丈が伸び切ります。

 28歳になると筋骨がしっかりして毛髪が伸び切ります。
この時期が最も壮健になります。

 35歳になると次第に「腎」が衰えが始まり、顔面の部分はやつれはじめ、髪も抜け始めます。
生殖能力は次第に衰退し、歯、骨、髪にも衰えが見られるようになります。

 42歳になると陽明経脈がすべて衰えてしまいます。
顔面は全くやつれ、髪も白くなり始めます。

 49歳になると任脈は空虚となり月経が停止します。
子供を産むことができません。

 14歳で大人となり、28歳が一番元気な時でその後は下り坂になるというのです。
35歳になると女性ホルモンの分泌が少なくなって老化が始まります。

 現代では、30~50代の女性はまだまだ若々しいです。
閉経の時期は50歳前後と、あまり変わりないようです。