漢方の暮らし 第2話 「精気」は親から受け継がれる

2023年2月24日

 「元気」「精気」は、親から遺伝的に受け継ぎ「腎」に保存されます。
そして、その子の生涯のベースになります。
元々親からのプレゼントされた「精気」、「元気」をそれぞれ「先天の精」「先天の気」といいます。

 つまり、「先天の精」「先天の気」は、生まれてから獲得するものでなく、母親のお腹の胎児の時間から存在しているのです。

 「妊婦が一口多く食べることは、生まれた子が鍋一杯食べることより効果がある」という言葉もあります。
誰しも生まれてくるお子様を健康な子に育てたいと願っているはずです。

 そのためには、まずご両親が、ご自分の「精気」の健康を意識するようにしてください。

 「先天の精」「先天の気」は、一生安泰とはいかないものです。
「精気」「元気」も、携帯電話のバッテリーがだんだん減っていくように、少なくなってしまうのです。
ということは、せっかく親からもらった「元気」「精気」は、そのまま補充しないでいると、どんどん減っていきます。

 でも大丈夫。「脾」(胃腸)の働きで、飲食物から生成される精力と気力を補うことができます。
この、後から生み出される精と気を「後天の精」「後天の気」といいます。

 せっかく両親から立派な「先天の精」「先天の気」をもらっても、働きすぎ、セックス過多、ストレスなどで年齢より早く「精」を失ってしまう方がいます。
 一方、弱い「精」しか受け継がなかった人でも、食べ物や生活習慣で多くの「精」を生み出すこともできるのです。

 食べ物で元気を出すことを「精をつける」といいます。
「先天の精」が弱い方や、老化で「精」が衰えてきた方は精のつく食品で補うといいでしょう。
 昔からスッポンやマムシなどが有名ですが、「精」を補う食品はたくさんあるのです。

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