2022年10月18日

風邪対策(Cold measures)

2022年10月18日

 健康体なら病原体が侵入しても自力で排除できるが、
体力が落ちていると感染します。
 クシャミや喉の痛み、発熱などの症状があらわれます。
 多くの場合は感染から2~3日で治りますが、
免疫力が落ちていると長引いたり、
気管支炎や肺炎に至ることもあります。
 いずれにしても症状が出たときには既に感染し、
ウイルス・細菌は増殖を始めています。
 風邪を引きやすいのは、
睡眠不足や疲労、ストレス、栄養が偏った状態などのときです。
 風邪を引くと胃腸の働きが悪くなり、
普段と同じように食べても充分に消化吸収できないことがあります。
 また、熱が出ると、エネルギーや水分を多く消耗します。
風邪対策に必要な栄養素を意識して摂りながら、
柔らかく煮るなど、消化しやすくする工夫も必要です。

 現在、処方薬や市販薬で風邪のウイルス・細菌自体を死滅させるものはなく、症状を抑えるのが主な働きです。
 それを理解して上手に使いながら、積極的に睡眠と栄養を、
また繊毛の働きをよくし、粘膜を保護するために、水分をたっぷり摂りましょう。
 薬を水なしで飲むと、吸収が遅れて効果が出難くなることもあります。
 薬は必ずコップ一杯の水で飲みましょう。
 炭酸飲料水などで薬を飲むと効果が弱まることも、
逆にカフェインの入ったコーヒー・お茶などは効果を強めてしまいます。
36℃程度の白湯が、薬も溶けやすく一番お薦めです。

 寝るときにタオルを首に巻いて
風邪気味のときは、寝るときに首を集中的に温めましょう。
寝る際に、タオルを首に巻いておくと、大抵次の朝煮は快復します。
 鼻づまりにはドライヤーで風邪を引くと鼻が詰まりやすいのですが、
 首の後ろをドライヤーで温めると、直ぐに楽になります。
更に布団に入る時、背骨の上部(肩甲骨間)あたりに温感シートを貼って寝ると、鼻づまり防止効果が持続します。

 熱(38度以上)があるときはお風呂に入ってはいけません。
発熱で、体の中で体温を調節する中枢が異常事態に陥っています。
そこに追い討ちをかけるように、体温が上昇するようなことをしては、よけいに体温コントロールが狂ってしまいます。
 また、発熱で細胞のエネルギーの消費が活発になっています。
つまり、消耗の度合いが高まっているのです。
そこで体温を上げては、ますます消耗します。
 よく発熱すると「汗をかいて熱を出す」などといって、わざわざ厚着をして汗をかくスポーツマンがいます。
これはとても危険なことです。
 汗は、蒸発することで熱を奪ってはくれますが、ダラダラかくような汗ではそういう効果 は望めません。
体温中枢を狂わせ、体の消耗の度合いを高める以外の結果は望めません。