2022年六月

父の日のプレゼント

20226月17日 -

父の日のプレゼント

 今日、息子より、「父の日」のプレゼントをいただきました。
息子に「ありがとう」感謝一杯

 我が家、池田家は両親、私たち夫婦、息子、娘3代に渡り、何らかの理由で「バツイチ」です。
でも、今は親子ともに再婚し、幸せな家庭を築いています。

 夫婦とは何か考えてみました。
丸山敏雄先生「万人幸福の栞」 第五条 夫婦は一対の反射鏡(夫婦対鏡)を思い出しました。

 「夫が親愛の情にもえてやさしくすれば、妻は尊敬信頼して、世の中に夫より他はないと、ただ一途に夫にたよる。
この時夫は又、よに妻より外によき女性はないと、愛情をかたむける。
そして明朗愛和、常に春のようななごやかな家庭がつくられる。
 反対に夫がいばりすぎ、封建思想をふりかざすと、妻は小さくなって、内にこもって亀のように強情になる。
妻が出しゃばり高ぶってやってのけると、夫は猫のようによわよわしく、ゆうじゅうふだんになり、どこに行っても馬鹿にされる。
 互いに照らす一対の反射鏡、見事によくそろった夫婦が、どこにもここにも百面相を展開している。
夫婦が互いに相手を直したいと思うのは逆さである。ただ自分をみがけばよい。己を正せばよい。その時、相手は必ず自然に改まる。夫婦は、いつも向かいあった一組の鏡である。」

なぜ、病気になるのか???

20226月11日 -

なぜ病気になるのか????

そもそもなぜ人間は病気になってしまうのかを考えてゆきます。
当たり前のことですが病気になるのは何らかの原因があります。
漢方(中医学)では病気をもたらす病因を内因(ないいん)、外因(がいいん)によるものと考えられています。

内因(ないいん)とは
 病因における内因もまた大きく2つに分かれます。
ひとつは内傷七情(ないしょうしちじょう)であり、もうひとつは先天不足(せんてんぶそく)です。
 内傷七情とは怒(ど)・喜(き)・思(し)・憂(ゆう)・悲(ひ)・恐(きょう)・驚(きょう)といった大きな感情の変化とそれによる精神的ストレスを指します。
これらは五臓、特に心(しん)、肝(かん)、脾(ひ)に負担をかけて病気を誘発してしまいます。

「怒」と「肝」の関係
「怒」は「肝(かん)」(肝臓)と関連が深いとされています。
普段の生活のなかで感じる「怒り」は、適度であればやる気を沸き上がらせるなどプラスに働くことがあります。ところが、「怒り」の度が過ぎると気を上らせ、肝を傷めてしまいます。

喜」と「心」の関係
「喜」は「心(しん)」(心臓)と関連が深いとされています。
喜ぶという感情は、適度であれば気分が良くなり、気血の巡りも良くします。
マイナスに働くことがないように思えますが、過度な喜びは気を緩ませ、集中力の欠如、
思考力の低下につながってしまうので、感情のコントロールが必要です。

「思」・「憂」と「脾」の関係
「思」、「憂」は「脾(ひ)」(胃腸)と関連が深いとされています。
勉強でも仕事でもものごとをよく考えることは重要ですが、考え過ぎたり、
同じことを何度も考えて堂々巡りになってしまうと気が結んだ状態になってしまいます。
 例えば、考え過ぎるとため息がでるのは、結ばれていた気が破られて、
一瞬気の流れが良くなって楽になるため。胃腸障害があらわれます。

「悲」と「肺」の関係
「悲」は「肺」と関連が深いとされています。
悲しいときには泣いて涙を流した方が良いと言われています。
しかし、思い出すたびに泣いてしまうなど、悲しみが続いてしまうと、気を抑えて消してしまい、
免疫機能を損傷します。特に免疫機能と関連の深い「肺」が傷つけられてしまうのです。

「恐」・「驚」と「腎」の関係
「恐」は「腎」と関連が深いとされています。
度を超える恐怖が長時間続くと、腎の気が持つ固摂作用(液体が漏れ出ないようにする働き)を失調させ、
気が下がってしまいます。
また、急な驚きは気を乱し、心・腎の働きも乱れてしまいます。恐怖や驚きによって、
尿もれ・流産をしてしまうのは、気が下がり外に漏れ出てしまったためと考えられるのです。

心と漢方   不眠

20226 月,7 日下午

 西洋医学では、「不眠」という症状を改善するために睡眠薬を処方します。
しかし、睡眠薬には人によって、夜中に自分がとった行動が記憶に残らない「一過性前向性健忘」が生じることがあります。
また、夜は眠ることはできるが、日中ポーッとするというような不都合が起きる場合があります。

 一方、東洋医学では「眠れない」という症状の背後にはどのような原因がるのか、と患者さんから情報を得ようとします。
得られるすべての情報からその人の心身の状態を把握しようとするのです。
「どうして眠れなくなったのですか?」と話を聞きながら、その話し方、声の張り、顔色、体臭や脈など、
あらゆる情報を総合して診断をつけていきます。
 日中、プレッシャーの多い仕事をしている人はその緊張が夜まで抜けず眠れなくなります。
また、疲れが蓄積し、生命力を司る「腎」の力が弱っているために夜間頻尿となり、何度も目覚めてしまう人もいます。
 症状を引き起こすには、その人それぞれの体質も強く関係します。
そこで漢方ではバランスを崩した部分を補うように処方します。
さらに、漢方で大事にするのは、その人自身が生活を変えていくという「養生」という考え方です。

 昼間の緊張で神経が高ぶって眠れない人は、30分前ほど、半身浴をして体の芯まで温めると、ちょうど眠る前に体温が下がり、眠りに落ちることができるようになります。
心の緊張により縮こまった血管をさらに冷水で最大限に縮めることによって自立神経をリセットし、リラックス状態を作り出すのです。
このように、自律神経そのものに触れずともに全身からのアプローチで遠隔操作をする、というのも漢方が得意とする手法です。
 
 漢方は不眠の改善を得意とするものの、治さなくてもよい不眠もあるのでは、と思うこともあります。
中国で古くからある言葉に「陰極まれば、無極を経て陽に転じ、陽極まれば、無極を経て陰に転ず」というものがあります。
眠れないときには眠れないなりの理由があり、眠れない状態も極地に達すると、嘘のように眠れる時が来ます。
体が持つ調節作用の一つです。
昨晩も眠れなかったにこだわるよりも、体が持っている調節作用に委ねてみるぐらいの気持ちで構えてみるのも一つの方法です。

 体本体の調節力が働くためには、自然のリズムに逆らわない生活がとても大事です。
昼夜のリズム、季節のリズムにうまく体をなじませていくことです。
夏に向けて日の出時刻が早まってくるので、いつもより少し早起きするだけでも体に力が湧いてきます。