2022年4月
ゴールデンウイークの診療・休診のお知らせ
ゴールデンウイークの診療・休診のお知らせ木々も芽吹くことを覚え、新緑が増した今日この頃の季節です。
皆様、お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて、ゴールデンウイークは下記の要綱で診療・休診させて頂きます。
4月29日(金) 昭和の日 平常通り診療します
30日(土) 平常通り診療します
5月 1日(日) 休診
2日(月) 平常通り診療します
3日(火) 憲法記念日 休診
4日(水) みどりの日 休診
5日(木) こどもの日 休診
6日(金) 平常通り診療します

第10回ジョギングフェスティバルに参加
昨日、スペシャルオリンピックス主催第10回ジョギングフェスティバルに参加してきました。元マラソンランナー 有森裕子さん、元野球選手 中村武さん、名城大学女性駅伝部の皆さん、市邨学園チアガールの皆さんと一緒に、障害者の人たちとジョギングを楽しんで、勇気をふるい、喜びを感じ、友情を分かち合ってきました。
私たち鍼灸師は、アスリート・ボランティア及びスタッフの皆様のコンディション・救護にあたらせていただきました。


東洋医学における生理痛の対処法
まず、生理痛もしくは月経痛というものは、現代医学的には2つに分類できます。つまり生理の数日前に不快な症状が起こる「月経前症候群(PMS)」と、
生理直前から生理に合わせて不快な症状が起こる「月経困難症」です。
現代医学的にこのように分類しているのは、痛みや不快な症状が起こる原因や対処法が違うからです。
東洋医学では、生理に関わる問題は「脾」「肝」「腎」の問題が多く見られます。
いくつか考え方がありますが、生理前までは「肝」が、生理中は「脾」が、生理後は「腎」の関与が大きいと言われています。
「冷え」の問題と、「食事の不摂生」の問題です。
「冷え」は、血行が悪くて起こる場合と、体温そのものが低くて起こる場合があります。
もちろん、冷たい物ばかり食べていたり、体を冷やすことをたくさんしていてもなります。
「食事の不摂生」は、とても多いのは甘い物の摂りすぎ、果物や生野菜の食べ過ぎなどですが、
季節によって食べても大丈夫な量に違いがあります。
例えば、夏は暑いので体を冷やすスイカなどは食べても問題ないですが、冬に食べれば体を結構冷やしてしまいます。
また、甘い物は体を弛緩させる作用が強いので
(だから疲れて肩コリなどが強い時にリラックスしようとして甘い物が食べたくなる訳です)、
食べると体を弛緩させ、体温が下がる傾向があります。
ちなみに、辛い物も体温を下げます。
タイなどの暑い国の料理は辛いですよね?なぜか考えてみましょう。
鍼灸治療では、主に「脾」「肝」「腎」を中心に治療を組み立てていきますが、
生理痛は前述したように、冷えや食生活の問題が大きくからんでいることが多いので、
生活習慣の見直しが必要なことが多いです。
女性は、ある意味月に一回、自分の体調をチェックできる機会があるとも言えますので、
生理痛をあまり軽く見ずに、東洋医学的な考え方から取り組んでみるのも一つの手ですよ。
東洋医学用語説明
肝:現代医学的な肝臓とは少し違い、東洋医学では心身共に適度な緊張感で機能するように調節する作用、
全身各部へ必要な血液量を分配する機能、胆汁を作る機能を持つ主要臓腑とされる。
脾:現代医学的な脾臓とは違い、東洋医学では消化吸収を司り、水の代謝調節、出血の調節する作用があるとされる。
腎:現代医学的な腎臓とは少し違い、東洋医学では全身における水の調節機能、
成長・生殖に関する機能を持つ主要臓腑とされる。

名古屋市中央倫理法人会に集まれ
先日、名古屋中央倫理法人会のMSで、会員発表をさせて頂きました。今回は、2月8日に「愛知県知事表彰」を授与した時の回想を話させていただきました。
この度、2月8日に「公衆衛生学の向上に寄与した」とのことで、愛知県知事表彰を授与しました。
これは、私の力ではなく、両親はじめ、周囲の先輩諸先生方や仲間のお力による賜り物です。
私は生まれてまもなく高熱に侵され「小児麻痺」となり身体が不自由となりました。
母親の厳しいリハビリ・教育と学校の恩師・友人に恵まれ、健常者の人たちと一緒に学校生活を過ごし、今の職につけました。
転んでも、自分で立ち上がるまで、陰で見守ってくれた母、周りからは親ではない鬼だと言われても整然と見守り、「この子は一人で生きていくのだ」と言って、何事も一人でやらされていました。
その時、「手足が過多和でも、心の過多和になるな」と言われ続けて教えられました。
また、その頃は貧しい時で、父親と私には貧しい思いをさせまいと思い、着るもの、食べ物を自分が我慢してまで尽くしてくれました。
それは、自分より他人に喜んでいただき、
その喜びが、自分の喜びであることを教えられました。
恩師も「手足が不自由だから」と甘やかされず、みんなと一緒にできるまで何事もやらされました。
例えば、マラソンなど、遅れても走りきるまで何時間も待ってくれ、最後まで見守ってくれました。
一切、特別扱いされず学校生活を送ってきました。
そのおかげで、自分が障害者と思わず毎日が過ごせ、多くのお友達に囲まれ、助けられ過ごしてきました。
学校生活を終え、今の職についても、名古屋大学の医局部に入局させていただき多くの病院で学ばせていただき、派遣された病院ではいつも可愛がっていただきました。
鍼灸業界に入り、開院しても先輩にあたる先生方に色々な知恵を預かり学ばしていただき感謝一杯です。
この様に、生まれて障害を持つ身になっても私の周りに両親・恩師・先輩・友人など多くの人たちが存在し、色々なことを体験させていただき教えられ、支援応援して頂きました。
両親はじめ、皆さんのお力を貸していただけなければ、
今の自分がありません。
両親や周囲の皆さんへの感謝は忘れず、しきれません。
この恩は、自分の職「鍼灸」を通じて、皆様が健康で笑顔の毎日で長寿を願うのみです。
しかしながら、「鍼灸施術」経験者は、国民の5%にしかいないのが現状です。
鍼灸は痛い・熱いイメージあり、施術費も高値である。
それより、どの様な症状の時に罹ればよいか判らないのが原因だと思います。
でも、実際は心地良い刺激であり、眠ることさえあります。
費用も、慢性疾患であり、医師の同意さえあれば健康保険で罹ることも可能です。
整形外科疾患はじめ、内科、婦人科、耳鼻咽喉科にわたる多くの疾患に適応するだけでなく、スポーツコンディショニングや疾患予防などに利用されます。
また、わざわざ治療院に来院しなくても、家庭に於いて自分で施術できます。
鍼の代用で、爪楊枝やボールペンの先を利用して、ツボに刺激を与える。お灸の代用でドライヤーを利用すれば、治療院と同じような施術が行えます。
漢方・鍼灸は、「幸福の栞第7条 肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号・第8条明朗は健康の父、愛和は幸福の母」の教えと、共通した治療方針で、施術・処方されます。
これからも、皆様への感謝を忘れずに、自分の業に尽力してまいります。
皆様、これからも私に懲りず、ご支援・ご鞭撻を賜りますようお願いします。

スマホ老眼
スマホやパソコンなどの画面を長時間見て目を酷使することによって目のピント調整力が低下し夕方頃になってくると老眼と同じような症状が出てくるというものです。
特に、スマホを四六時中見ている人に顕著です。
これは、 パソコンよりもスマホ の方が 一般的に目との距離が近い のが大きな要因です。
目には水晶体というカメラでいうとレンズに当たるものがあります。
この水晶体を、近くを見るときにはぶ厚くし、
遠くを見るときには薄くなるように毛様体筋という筋肉が調節を行なっているのですが、
スマホを長時間見続けることで、目を酷使し、この毛様体筋に負担が大きく掛かって行きます。
また、夕方頃に症状が出てくる人が多いのは、 スマホの強い光 によって、
目に入る光の光量を抑えるための虹彩筋にも負担がかかっている事が原因と言われています。
症状は全て出るわけではありませんが、このようなものがあります。
? 遠くは見えるのに、近くの文字がぼやけてみえる
? 小さい字を見るときは、少し遠くに離すと
見えやすくなる
? 目の焦点が合いづらい
? 目の疲れ(無理に焦点を合わせるので)
? 目のかすみ
? 肩こり
? 頭痛

スマホ老眼予防に6つの対策
予防と言いますか、対策としてはスマホを使わない!
これに勝るものはありませんが・・・
それでは予防や対策にはならんと言われるかもですので
思いつくまま、いくつか上げておきますね。
1 スマホ等の長時間使用を避ける
※これが基本ですね
2 目とスマホの距離を40cm以上離す
※手のひら全開にして親指の先から小指の先を20cmくらいとすると
左右で40cmくらいにはなりますね
3 画面の明るさを少しだけ暗めに設定しておく
※暗くしすぎると今度は見にくくて、それはそれで疲れます
4 気がついたらまばたきをしておく
※スマホを凝視していると、まばたきの数は驚く程少ないです
5 たまには遠くを見る
※ぶ厚くなったままの水晶体を薄くしてあげます
6 毛様体筋を鍛える(以下の手順で)
①目の前の人差し指にピントを合わせ、3秒数える
②2~3m先の対象物に目線を送り、ピントを合わせて3秒数える
③これを交互に10回繰り返す
※①~③で1セット、これを1日3セット行う

つまようじが“鍼”に大変身!脊柱管狭窄症ケアのアイデア
つまようじと輪ゴムが鍼に!加齢に伴い、背骨の内側にある脊柱管が狭くなっていくことで、
中に通っている脊髄や神経が圧迫されるなどして起こる脊柱管狭窄症。
高齢化が進むにつれて増えている疾患だが、痛みやしびれ、歩行障害、排尿障害といった症状を引き起こすため、
QOL(生活の質)が下がるなどの悩みを抱える人も多い。
脊柱管狭窄症で具体的な痛みやしびれを感じる場所は人によって異なりますが、
だいたい腰から下の下半身です。
痛みがあることで、日常生活に支障をきたすことはもちろんのこと、精神面に影響する場合もあります。
脊柱管狭窄症の初期の症状では、腰から脚の裏側やふくらはぎに痛みが出るが、
進行すると、太ももの外側やすねのあたりにも痛みが生じるようになることが多い。
鍼治療ではこうした痛みやしびれを緩和させることができるのです。
鍼治療に使う鍼にはいろいろな種類があるのですが、
鍼を束状にした散鍼と呼ばれる皮膚の表面に軽く当てるタイプの鍼は、
皮膚の表面に軽くトントンと当てるだけで血流が促進され、コリが和らぐという施術です。
この散鍼をヒントに考案した、家庭でも使える『つまようじ鍼』を紹介しましょう。
【つまようじ鍼の作り方】
つまようじ鍼の作り方はいたって簡単。
20本ほどのつまようじを丸く集めて輪ゴムで束ねるだけ。
高さをそろえれば20本のつまようじの先がそろい、表皮に当たる“面”ができあがる。
この面で皮膚の表面を軽くトントンと当てるだけ。痛みはほとんどない。
【つまようじ鍼の持ち方】
つまようじ鍼の先に近いほうを親指と中指でつかみ、人さし指を後ろ端部分に添える。
私たちは誰しも年を重ねるにつれて関節が変形していきます。
それによって神経が圧迫されると痛みが生じるのですが、
痛みによって筋肉も緊張し、ハリやコリが生じます。
コリは血流を滞らせるので、より痛みが増すことになります。
痛みがあるとそこをかばって姿勢にゆがみが生じたり、痛みゆえに行動が制限されることも珍しくない。
痛みに対する恐れから運動不足に陥ったり、ひどい場合はうつの症状が出ることもある。
実際に筋肉のコリを感じる部分につまようじ鍼を軽く当ててみると、
皮膚表面に微細な刺激を受けて、気持ちがいい。
つぎを参考に太ももやふくらはぎ、膝やすね周辺など、脚の痛みを感じる部分につまようじ鍼を当ててみよう。
ですから、施術では、まず痛みを取り除くことを意識的に行います。
散鍼を使ったこの方法は痛みを取り除くうえで即効性も期待できますから、
私たちもよく施術で使う手法なのです。

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