2022年1月

腰痛は自力で治す パート2

2022年1月31日

急性は冷やし、慢性は温める

 患部に直接働きかける方法として、患部を冷やす方法と温める方法があります。
どんなときに冷やし、どんなときに温めれば良いのでしょうか。
 原則として、熱を持っているような炎症状態の急性の痛みは冷やし、
慢性の痛みは血行を良くするため温めてください。
わからないときは、どちらかやってみて気持ちの良い方を採用すれば良いでしょう。
冷やすべきときに温めると具合が悪いと感じるはずです。

患部の冷やし方

 簡単で手軽な方法としては、タオルを水か氷水で濡らしたもので冷やすか、パップ剤を貼るか、
市販のコールドパック(冷却剤の入ったパックを冷蔵庫で冷やしたもの)を使います。
氷で長時間冷やすのは冷やし過ぎです。

患部の温め方

 温める場合は、体の中まで温めるお風呂などが良いですね。
他には、赤外線や痛む部分に当てるホットパック、ドライヤー、使い捨てカイロ、
またマッサージなどの方法があります。
温める時間は、ホットパックの場合10~15分ほど、
ドライヤーや使い捨てカイロでは腰の部分ならば15分以上、
脇やお腹は5分以上温めてください。

 特殊な方法としては冷灸といわれる方法があります。
これは急激に冷やした際に起こる反射性の血管拡張を利用して温かくする方法で、ビニール袋に冷蔵庫の氷を3~4個入れ、
温度を下げるために塩を一つまみ加えて痛む部分に当て、ゆっくり力を加えた後に、10秒ほどたったら離し、
それを赤くなるまで繰り返します。注意することは冷やし過ぎないこと。
後は乾いたタオルで良くふき取り、軽く揉んでおきます。
終わってからは痛みの場所を冷やさないように注意してください。

慢性腰痛のための自分でできるホットマッサージ

80℃くらいの湯で約10分温めたホットパックを用意します
ホットパックを湯でしぼったタオルでつつみます。
これをビニールにのせ、患部に当たるようにして、あおむけに寝ます。
この場合、枕を使わないで、ひざを立て、その下にクッションを当てがうと、腰への負担が少なくて済みます。
なお、ホットパックを2つ用意して交互に使用すると、長時間温めることができ、効果はさらに高まります。
ホットパックの代用品として、「コンニャク」を使用してかまいません。

腰痛を自力で治す パート1

2022年1月24日

 腰痛をやわらげるビタミンB群、血行を良くするビタミンE

 長時間同じ姿勢をとることなどで筋肉や神経が疲れ、それが原因となって、腰痛になることがあります。
そのようなときは、ビタミンB1とビタミンEをとると良いでしょう。

 ビタミンB1には、筋肉や神経の疲れをやわらげる働きがあります。
ビタミンEには、血液の流れを良くし、筋肉の緊張を取る働きがあるので、痛みをやわらげるのに役立ちます。
また、ビタミンB1・B6・B12は神経ビタミンといわれ、神経がうまく働くために大切な栄養素です。
ビタミンB1とともに、ビタミンB6とB12もとるように心がけましょう。

筋肉や骨の強化のためたんぱく質やカルシウムも

腰痛の予防と治療には、腰の筋肉や骨を強くしておくことも大切です。

筋肉の強化には、筋肉を構成するたんぱく質が必要。たんぱく質をとって、背筋を付ける体操をしましょう。

さらに骨の強化には、カルシウムが必要不可欠です。
一見、生きているようには見えない骨も、実は2~3年周期で生まれ変わっています。
カルシウムは毎日とるのが基本です。


腸ケアで 体の内側から健康に!!

2022年1月19日

腸内細菌バランスの崩れが病気の発症につながる
 私たちの腸には約1,000種類、100兆個以上、重さにして1kgを超える腸内細菌がすんでいます。
この腸内細菌によって健康が左右されます。
炎症性腸疾患の患者の腸には「善玉菌」が少なく、「悪玉菌」が増え腸の局所に炎症を引き起こします。
腸の疾患だけでなく、乳幼児期に「善玉菌」が少ないと肥満になりやすいです。
また、うつ病・心疾患・糖尿病なども腸内細菌のバランスの崩れがあるといわれています。

 環境と食生活の変化により、腸内で「善玉菌」が減少しています。
腸内細菌が確立する幼い頃に泥んこになって遊び、さまざまな菌と触れ合う生育環境が減ったこと。
さらに、「善玉菌」が増えやすい腸内環境を作る食物繊維の摂取量が減少する一方、悪玉菌を優勢にする動物性タンパク質、脂肪の摂取量が増えていることが腸、ひいては全身の健康を脅かしています。
「悪玉菌」の毒素が炎症を起こし、体調の悪化を導く
 肉のタンパク質を取り過ぎると「悪玉菌に」分解されて腸内がアルカリ性になるために、「善玉菌」がすみにくくなっています。
また、悪玉菌は動物性タンパク質を好物とし、LPS(リボ多糖)という腸内毒素を出します。
LPSは血管を介して肝臓や内臓脂肪、肌など全身に巡って炎症を起こし、あちらこちらで病気を悪化させます。

 普段の食生活がタンパク質や脂肪の多い肉食型に偏っている人、「善玉菌」を増やす食物繊維の摂取量が少ない人は、腸内で悪玉菌が増えているかも!!!

 「善玉菌」が減ると、その先にはさまざまな病気が待っています。
腸内の菌バランスを決める食生活を見直すことか始めてみましょう。

自分の腸に合った菌を見つけよう
 腸内の菌バランスをベストな状態にする為に直ぐに始められるのが、腸内環境を整える「善玉菌」を摂ることです。
 ヨーグルトや飲料、乳酸菌製剤などさまざまあります。
これらの「善玉菌」が小腸や大腸を通過するときに、もともと腸に済んでいる菌と相互に作用し合うことによって生理活性物質やホルモンが生み出され、免疫システムが調整されます。
生きて腸に届く菌はもちろん、胃酸などによって死滅した菌でも、菌自体が「善玉菌」の餌になります。
 腸内菌叢は人それぞれ異なりますから、「自分に効く菌」を見つけるには、お腹の調子と相談するといいでしょう。
 お通じの調子がいい、便の質が良くなった、という効果は1~2週間で表れます。
何も変化がなかったり、ガスが出てお腹が張る感じが続くなら、別の菌に変えて見ましょう。
 「善玉菌」の餌となり、「善玉菌」を増やす水溶性食物繊維やオリゴ糖、便の量を増やして便を排出しやすくする不溶性食物繊維をバランスよく摂りたいです。
ほかに、納豆などの、日本人が古くから食べてきた発酵食品もお勧めです。
 肝心なのは、常に「善玉菌」食物繊維を腸に送り続けることです。
市販の商品も上手に使って、腸の元気を維持していきましょう。

腰や背中の痛み

2022年1月15日

この症状が現れる主な病気 35件
肋間神経痛、膵臓(すいぞう)がん、梨状筋症候群、 筋挫傷、
腰部脊柱管狭窄症
胃潰瘍、大動脈解離、気胸、化膿性脊椎炎・脊椎カリエス、
馬尾(ばび)症候群
腸腰筋膿瘍、緊張性気胸、頸部脊柱管狭窄症、
心タンポナーデ、椎間板ヘルニア
低髄液圧症候群、坐骨神経痛、月経前症候群(PMS)、
腰椎分離症、大動脈疾患
脊椎圧迫骨折、脊椎すべり症、前立腺炎、尿路結石、
胸椎黄色靱帯骨化症、疲労骨折
月経困難症、間質性腎炎、腎盂尿管移行部狭窄症、
膀胱尿管逆流症、急性腰痛(症)
多発性嚢胞腎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、
ポルフィリン症、腎盂尿管がん

 腰や背中の痛みは、人間が二本足で立つという、
腰や背中を酷使する生活を選んだ時点で宿命的に起こってしまうものだといわれています。
主な原因として、加齢による骨や軟骨、靭帯などの劣化、
腰や背中に重い負荷をかける作業、悪い姿勢などがあげられます。
また、感染症や腫瘍、内臓の病気、こころの問題などの影響で痛みを生じることもあります。

 腰や背中の痛みは、基本的には筋肉や骨の問題(整形外科の領域)であることがほとんどです。
多くの場合は、痛む部分を無理に動かそうとせず、安静にしていれば数週間で自然によくなります。
だんだん症状が軽くなるようなら、しばらく様子をみていてもよいでしょう。

 ただし、下記のような症状・状況がある場合は、早めに医療機関(整形外科、内科)を受診するようにしてください。
・ 突然発症し、痛み範囲が広がる(冷や汗が出るなどの強い痛み)
・ 生活に支障をきたすほどの強い痛み
・ 1カ月にわたり安静にしても症状が改善しない
  (病院以外で治療を受けた場合も含む)
・ 体重減少(ダイエットなど意図的な減少を除く)
・ 足腰に力が入らない、感覚がない
・ 尿や便を失禁する、トイレに行く頻度が変わった
・ 悪性腫瘍(がん)を患ったことがある

新年明けましておめでとうございます。

2022年1月2日

お患者様各位

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
新年は1月5日(水)から診療をさせていただきます。
本年も皆様のご健勝とご多幸をお祈りするとともに、皆様の健康のお役に立てるよう、邁進して参ります。
倍旧のご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。