痛みの原因をあぶり出す

2021年8月17日

 「痛み」は体の不調を察知する最初の信号であり、それが神経痛なのか、
内臓の痛みなのか原因は様々です。
 そこで、痛みの種類や症状からその原因を考えてみましょう。
たとえば“ピリピリ”“ビリビリ”の場合、何らかの理由で神経が圧迫・刺激されている可能性あります。
また“ズキズキ”という痛みなら、炎症が起きている可能性を考えられます。
“ズンズン”とか“ズーン”という鈍痛の表現なら、痛みの原因となる異変が体内の深い場所、
特に内臓に原因があるのかもしれないので、正確な診断はその後の検査に頼る必要があります。

 ぎっくり腰(腰椎捻挫)や坐骨神経痛による痛みとして、
「骨盤付近が“ピリピリ”“ジンジン”と痛む」と表現する場合が多いです。
 これらは体を動かしたときに生じるという特徴があります。
逆にいえば、運動や姿勢にかかわらず腰周りが痛む場合は、内臓疾患の可能性が疑われます。
 腹部大動脈瘤をぎっくり腰と勘違いする例もあるが、他にも普通の腰痛と間違えやすい病気があります。
代表的なのは尿管結石だ。
“ズキズキ”と響くような腰痛があるのでギックリ腰かと思っていたら
実は尿管結石だったというケースは少なくないです。
痛む場所も似ているので見分けにくいですが、尿管結石は腰をトントンと軽くたたくと、
『ウッ』と飛び上がるほどの激痛が走ります。
 腰の上部から背中にかけて痺れるような“ビリビリ”した痛みが現われる場合はさらに恐ろしい病気が潜んでいるかもしれないです。

「左の脇腹から背中にかけて、体の深い部分に痛みが現われる場合には、
膵炎、あるいは膵臓がんであることが疑われます。
膵臓がんの典型的な症状は腹部の激痛ですが、膵臓は体の深い部分に位置するため、
背中や脇腹が痛むことがあります。
加えて、便秘や体重減、微熱などの症状が同時に出た場合はすぐに精密検査を受けたほうがいいでしょう。
?

?Gg[???ubN}[N??