人はなぜ痛くなるのか  そのメカニズム

2021年8月3日

痛みがあると辛い思いをします。痛みをとるのに随分長い期間がかかる人もいます。
しかし、私たちが痛みを感じることが出来なければ、怪我を何度も繰り返す可能性があります。
または一生回復できないダメージを負ってしまうこともあります。
痛みは、わたしたちに身体がダメージを受けていることを知らせるための防衛反応です。
つまり、痛みは私たちの身体を守っているのです。

 痛みは(疼痛)、「侵害受容性疼痛」と「神経障害性疼痛」のふたつに大きく分類することができます。
 「侵害受容性疼痛」とは、外傷や感染による炎症や内外からの様々な刺激によって、
痛みを感じる侵害受容器が刺激されて起こる痛みです。
けがや火傷、細菌などによる炎症して、細胞が壊れます。壊れた細胞からブラジキニンといった発痛物質やプロスタグランジンやセロトニン、サイトカインなどの発痛増強物質が放出されます。
それを痛覚神経が痛みの信号として受け取り、脊髄を通って脳が「痛み」を感じるのです。

 「神経障害性疼痛」は、神経自体の圧迫や、なんらかの原因による神経伝達の障害から起こる痛みです。神経障害性疼痛の原因やメカニズムついては完全には解明されていませんが、慢性的な痛みや難治性疼痛に進行しやすいと考えられています。
 神経障害性疼痛の代表的なものには、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の後に続く神経痛、糖尿病性神経障害によるしびれ、腰痛症などがあります。

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