2020年10月8日

風邪 インフルエンザ

2020年10月8日

 風邪はくしゃみや鼻水、咳、喉の痛み、発熱などさまざまな症状がありますが、
この症状を総合して「風邪症候群」と呼びます。
ほとんどの場合がウィルスによるものであります。
その中で重くなるインフルエンザウィルスは毎年少しずつ形を変化させ猛威をふるい、
死亡にいたることも少なくありません。
風邪が万病の元といわれるのは、こじらせた時に抵抗力が衰え他の病気を併発させたり、
悪化させることがあるためです。
特に免疫の弱い子供や高齢者は、風邪にかからないよう注意が必要です。
また罹った場合は早い時期での適切な治療が必要です。
風邪を予防するためには


[体力・免疫力をつける]

 ウィルスが体内に侵入すると体の中の防衛機能が働きウィルスを退治します。
しかし体力が低下するとその機能が働かず、発病したり症状が重くなります。
寝不足、過労、喫煙やストレスは体力を落とし、ウィルスに対する免疫力を奪います。
充分な睡眠、栄養バランス、軽い運動などが体力をつけると共に免疫力も向上させ、
風邪のひきにくい体を維持します。


[温度・湿度に気をつける]

 室温は18~20度が適温です。湿度は70%前後に保つとウィルスの活動が弱まり感染力が低下します。
乾燥するとウィルスの力が強まると同時に、鼻や喉の粘膜が菌を排出する機能が低下し、
風邪に罹りやすくなります。
1時間に一度は換気しましょう。マスクをすることも保温・保湿の効果があります。

[うがいと手洗い]

 人がたくさん集まる温度の高いところはウィルスの巣窟です。できるだけ人混みは避けましょう。
人混み時はマスクをするだけで効果があります。
 外出した後は、手洗いを忘れず石鹸で、うがいは緑茶ですると抗菌作用あるのでなおいいです。
衣服にもウィルスがついているので外でよくはたいてから家に入りましょう。

[厚着しない]
 厚着をしすぎて汗をかきやすい状態にすると逆に風邪をひきやすくします。温度差の激しい所では脱ぎ着やすい服装で対応しましょう。また下着は保温性・吸湿性いいものをまめに取り替えます。汗や脂を吸った下着は保温性・吸湿性も低下します。

[予防接種]
 インフルエンザワクチンを接種することで、インフルエンザにかからない、
また罹っても症状を軽くすることが可能です。
抵抗力のない幼児や高齢者、またその家族は予防接種することをお勧めします。

■風邪の予防・回復に役立つ栄養素と食品

[ビタミンC]
 ウィルス感染や寒さへの抵抗力つけ、風邪の予防や回復に役立つ栄養素です。
  ブロッコリー・ピーマン・ジャガイモ・サツマイモ・菜の花・イチゴ・みかん・キュウイ等

[ビタミンE]
 白血球やリンパ球の働きをよくし、免疫力を高める。
 かぼちゃ・モロヘイヤ・アーモンド・抹茶等

[亜鉛]

 亜鉛が不足すと免疫力が低下し、繰り返し風邪をひいてしまう。
   レバー・肉・チーズ・切干大根・抹茶等

[ビタミンA]
 鼻や喉の粘膜を丈夫にし、ウィルスの侵入を防ぎます。
  レバー・うなぎ・卵・牛乳・小松菜・人参・春菊・かぼちゃ等

[硫化アリル]

 生のニンニクやネギなどに含まれる臭いの成分には強い抗菌作用と免疫力を強める力があります。体を温め滋養強壮になりますが、胃腸の弱い時には少量にしてください。
 にんにく・白ネギ・玉ねぎ・ニラ・等