気や血の巡りを改善して、体を温める

2020年9月21日

冷えを改善するためには、体を温める温性、熱性の食材を意識してとりいれることが基本となります。
 冷えは3つのタイプに分けられます。
それぞれのタイプによって症状があらわれる原因は異なりますので、
その原因を改善するような食材を中心にとるようにしましょう。
食材の約70%は、体を温めたり冷やしたりしない平性ですが、それぞれ生で食べるよりも、
加熱することで体を温める効果は高まります。
なお、白砂糖のとりすぎは、冷えを悪化させます。
砂糖は、できる限り精製していない黒砂糖、メープルシロップ、
とくに料理ならばみりんを使うようにしましょう。

手足の先端が冷える場合
 血の巡りが悪いために、体の末端まで血液が十分に行きわたっていないので、
血行を促進し、体を温める食材をとるようにしましょう。
 鮭、イワシ、カツオ、タラなどは血の巡りをよくする働きがあるので、
主菜におすすめです。
薬味や味つけには、温性の食材、ネギ、ニンニク、生姜、トウガラシなどを使うと効果的です。

全身が冷える場合
気が不足していると考えられます。
気が満たされれば、血や水も動きだして、体は温まるので、
気を補い、胃を温めて、胃腸の働きをよくする羊肉や、
温性で栄養価も高いエビなどをとるとよいでしょう。
ただし、どちらの食材も温める性質が強いため、食べすぎると余分な熱を生じやすくなるので注意してください。
 主食では、うるち米より、もち米の方が体を温める作用があります。
しかし、もち米は、うるち米より消化がよくないので、
消化を促す山芋や大根などと一緒に食べることをおすすめします。

冷えのぼせがある場合

 気の巡りを改善する食材を選びます。魚介類では、
胃腸の機能を高める鮭やカジキマグロがこれにあたります。
また、ミカンや金柑(きん かん)などのかんきつ類も、
気の巡りをよくする作用があります。
野菜類は、タマネギ、ニラ、ラッキョウなどネギの仲間が体を温める働きをします。
 これらの食材は、どのタイプの人にも合うので覚えておきましょう。
なお、タマネギは、サラダなど、生で食べると、気の巡りをよくする作用があり、
加熱して味噌汁などに使用すると、体を温め、消化器をととのえる作用が強まります。
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