食べたいものを食べる

2017年8月8日


好きなものだけを食べて嫌いなものを食べないのは動物の世界では当たり前です。
現在、世界一の長寿は117歳のイタリア人ですが、小さい頃から毎日たまごを3個食べてきたそうです。
コレステロールなんか気にしていないです。
史上最高の長寿者は、野菜が大嫌いでした。その代わりにチョコレート、赤ワイン、肉などを好んだそうです。
そもそも食べ物の好みは体質によって決まっているんです。
冷え性の人は生野菜やビールよりも身体を温める肉や赤ワインを好むのです。
つまり、自分の身体が欲しいと感じているものを食べることこそ一番健康にいいのです。
 腹八分目と言いますが、目の前にある食べ物を残してまでダイエットするのはかえってストレスになります。
よく噛んで食べろとも言いますが、30回も噛んでいたら食事は楽しみではなくストレスになってしまいます。
溢れる健康情報に惑わされないで、自分の五感で判断するべきです。
自分が好きな食べ物はそもそも五感で選んでいるものなので、健康につながるはずです。
 最近流行している糖質制限があります。
しかし、高齢者がこれをするとリスクが大きいです。
血糖が下がって、倒れる危険性が増します。
100歳以上の高齢者に好きなものを聞くと、甘いものと答える人が非常に多いです。
増えすぎた体重を落とすためには有効かもしれませんが、高齢者が真似する必要はありません。
 人間の歯の形を見れば、よくわかることですが、32本あるうち20本が臼歯という穀物を食べるための歯で構成されています。
野菜や果物を食べる為の前歯は8本で、肉や卵を食べる為の犬歯はたった4本です。
そう考えると、穀物を摂らないという食生活は明らかに不自然です。
糖質の摂取をあまりにも制限してしまうと、タンパク質が筋肉にならずに、エネルギーとして燃焼するために使われてしまうのです。
ですから、極度の糖質制限は筋肉量を減らしてしまうことになりかねないです。
 一方、高齢者が良質のタンパク質を摂ることは大切です。
健康志向の人は鶏肉をよく食べますが、これは必ずしも正しくないです。
豚肉や牛肉のほうが鉄分などのミネラルやビタミンが豊富です。
牛や豚の赤身は効率よく必要な栄養素が取れるのです。
鶏肉も地鶏であれば運動をしていますが、ブロイラーはほとんど運動しないメタボな肉なので、一般にイメージされているほどヘルシーではありません。
 栄養のことを難しく考えず、美味しいと思うものを好きだけ食べる。
それが健康長寿への近道だった。
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